格闘技・プロレス

「冷静なモンスター」8回TKOで快勝の井上尚弥に欧州メディアも賛辞!「破壊的なパンチが備わっていた」

THE DIGEST編集部

2021.12.16

焦らず相手の様子を見ながら試合を進めた井上は、8回TKOで勝利を決めた。(C)Getty Images

 ボクシングBF同級5位アラン・ディパエン(タイ)に8回2分34秒でTKO勝利したWBA&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋ジム)。

 スーパー王座のWBAは6度目、IBFは4度目の防衛に成功した、この一戦には世界中のメディアが注目していた。そのひとつである仏メディア『Marseille News』は、「イノウエが8回にディパエンをノックアウト!冷静なモンスターだ」と題した記事を掲載し、以下のように総括した。

「ナオヤ・イノウエの試合は、ボクシングファンが観るのは必須。日本人の技術的な楽しみが詰まっている。優れたタイムマネジメントと破壊的なパンチが備わっていた」

 赤トランクスで登場したモンスターは序盤、ワンツー、フック、ボディーなど多彩な技を繰り出しながら相手の様子を伺った。同メディアは「イノウエはガードをしっかり固め、必要に応じて足を使いボディーにも打ち込んだ」と評価。
 
 そして「試合は計画通りに進んでいたようで、イノウエは焦っていなかった」と王者の強さを伝えている。徐々に相手の体力・気力を消耗させた28歳は、8回に強烈な左フックを見舞い、なんとか立ち上がった挑戦者にトドメの左フックを打ち込み、勝負を決めた。同記事では「悲劇的な終わり方で、審判が試合を止めた」と報じている。

 来年に向けてはノニト・ドネア(フィリピン)との対戦が有力視されるチャンピオン。4団体統一を目指す彼の次なる舞台にも注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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