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フィギュア

1番滑走の16歳、三浦佳生が4回転2本着氷で92・81点を獲得! 自己ベストでロケットスタート【全日本フィギュア】

熊 介子(THE DIGEST編集部)

2021.12.24

会見では憧れの羽生結弦と同じ大会に出場することを「うれしい」と顔を綻ばせる一幕も。 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

会見では憧れの羽生結弦と同じ大会に出場することを「うれしい」と顔を綻ばせる一幕も。 写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 “持っている男”が大舞台で見せた。

 22日に行なわれた抽選会で見事「1番」を引きあて、選手たちから喝采を浴び、がっくりと肩を落としていた16歳。その三浦佳生が、ショートプログラム(SP)第一滑走で92・81点という高得点を叩き出した。

 冒頭の4回転サルコー+3回転トゥループをきれいに着氷すると、続くトリプルアクセルも降り、4回転トゥループは耐えた。ジャンプをすべてクリアした後に迎えたステップシークエンスはキレを増し、スピンもスピード感たっぷりに披露。演技後はガッツポーズも出た。

 92・81点は、自己ベストスコア。演技後にオンライン会見に応じた三浦は「すごく緊張したけれど、すごくうれしいし、ビックリしました」と笑顔も見せた。
 
 区分としてはジュニアとなるが、今年はグランプリ(GP)シリーズのNHK杯に出場。悔しい思いをすることもあったが、着実に積み重ね、全日本で本領を発揮したといえるだろう。

「今年はシニアの国際大会にも出させていただいて、改めてもっと、シニアで通用するようになりたい。練習の中でもその気持ちが芽生えてきて、構成でもシニアで通用するか考えるようになった。トップで活躍している選手たちに食らいついていきたい」

 第1グループを終え、三浦の得点は暫定1位。先日の全日本ジュニア選手権で優勝し、4回転ジャンプを駆使し、すでにシニアで活躍する鍵山優真、佐藤駿とともに日本の将来を背負う存在として期待されている。この大会でフリースケーティングの最終グループに残ることを「目標」と語った、若きスケーターのFSでの大暴れに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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