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羽生結弦の4回転サルコーは「芸術」!今季世界最高111.31点の演技には欧州名物解説者も大絶賛

THE DIGEST編集部

2021.12.25

技術、芸術ともに完璧の羽生の演技には、海外の見識者も絶賛した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 五輪連覇王者・羽生結弦の圧巻の演技には、海外見識者をも唸らせた。

 12月24日、フィギュアスケートの全日本選手権2日目が開催され、8か月ぶりに実戦の舞台に戻ってきた男子シングルの大エースが、ショートプログラム(SP)で完璧の演技を披露。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、今季世界最高に相当する111.31点をマークし、首位スタートを切った。

 新プログラム『序奏とロンド・カプリチオーソ』の曲に乗せた27歳は、4回転サルコー、4回転+3回転トゥループ、トリプルアクセルをすべて成功。ステップ、スピンもレベル4で揃える文句の付け所のないパフォーマンスをやってのけた。さらに表現力なども光っており、特に「音楽の解釈」では異次元の10点満点を叩き出したのだ。
 
 まさに息を飲む演技に、かねてより羽生をこよなく愛す欧州衛星放送局『EUROSPORT』のマッシミリアーノ・アンベシ氏の目も引いたようで、「4回転サルコーが芸術になっていた」と唸り、「見事な美しいジャンプは完璧な技術だった。これは飽きずに、永遠に見ていられる」と絶賛。さらに演技全体についてはこう賛辞を贈った。

「技術要素のクオリティは置いておいて、氷の上で見せたエネルギーと意志の強さには、本当に感銘を受けた」

 これまでもフィギュア界で歴史を築いてきた羽生。26日のフリースケーティング(FS)では、前人未到の4回転半ジャンプ(クワドアクセル)に挑戦する予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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