格闘技・プロレス

「もう興味はない」井上尚弥が“キャンセル騒動”のカシメロにチクり!「4団体統一にベルトが必要なだけ」

THE DIGEST編集部

2021.12.26

1年を無敗で駆け抜けた井上。実力をあらためて示した2021年を振り返ったモンスターは、今後についても語った。(C)THE DIGEST

 12月27日にWOWOWにて配信されるスペシャル番組に出演したボクシングのWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチを終えた井上尚弥(大橋ジム)が取材に応じ、今後に向けた想いを口にした。
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 2021年も"モンスター"は敵なしだった。6月に行なわれたマイケル・ダスマリナス(フィリピン)との一戦では3回TKO勝ち、さらに今月14日に行なわれたアラン・ディパエン(タイ)戦は相手のタフネスに手を焼きながらも8回TKO勝ちを収めた。

 通算戦績も22戦無敗19KOにまで伸ばした。まさにキャリアの最盛期にある28歳は、今年の自身について「とりあえず2試合できたのは良かった」と総括。そして、こう続けた。

「試合ができていない選手もいる。そのなかで世界戦を2試合できたっていうのは、自分のなかですごくよかった。内容的にも結果的に満足している」
 
 注目される今後について気になるのは、やはりライバルの存在だ。バンタム級の戦線では、WBO世界バンタム級王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が今月11日に開催予定だったタイトルマッチを直前でキャンセル。ここにきて混沌とした状況になりつつある。

 これまでも挑発的な言動を浴びせられてきたフィリピンの難敵について井上は、「カシメロはもういいんじゃないですか?(笑)」と語り、こう続けた。

「決まればやります。でも、カシメロに関してはそんなに話すこともない(笑)。結局、真相は分からない。だけど、こういう前例があるとこれからもこういうことが増えてくると思う。もうカシメロ自体に興味はない。ただ4団体を統一するのに必要なベルトがWBOなので。干せばいいんじゃないですか。それが一番嫌がることでしょう」

 来年に向けては「3試合はやりたい。うまくいけば、春夏と4団体統一。それが一番きれいな流れだと思う」と抱負を口にした井上。自信を漲らせる無敵のチャンプは、2022年も強さを見せつけてくれそうだ。

取材・文●羽澄凜太郎

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