マラソン・駅伝

【箱根駅伝レジェンド対談】瀬古利彦×上野裕一郎が語り尽くす!両氏が優勝予想に挙げた大学とは?<Part1>

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2022.01.01

箱根から世界に羽ばたいたレジェンド、早稲田大出身の瀬古利彦氏(左)と中央大出身の上野裕一郎氏(右)が対談を行なった。写真:川田卓矢

 いよいよ1月2、3日に第98回箱根駅伝が開催される。そこで区間エントリー(昨年12月29日)を受け、早稲田大のユニホームで箱根路を沸かせたレジェンド瀬古利彦氏と、中央大で活躍し現在は立教大の監督を務める上野裕一郎氏に本気で予想してもらった。全3回にわたる対談企画の1回目。

 まずは、それぞれの1~5位の予想を見てみよう。

◆瀬古氏の予想
1位 青山学院大
2位 駒澤大
3位 創価大
4位 早稲田大
5位 東京国際大

◆上野監督の予想
1位 青山学院大
2位 創価大
3位 駒澤大
4位 國學院大
5位 東京国際大
 
―――お二方とも優勝は青山学院大との予想ですが、どの辺でトップに立つと思いますか?

上野:復路じゃない?

瀬古:やっぱり往路も復路にも満遍なく強い選手が置けているよね。エース級を後半に置ける布陣になっているので、7区の時点で遅れていても、8、9、10区で逆転できる。おそらくエース級の選手を9区10区に置くと思う。

上野:全員がエース級の実力なので、普通に走るだけで全区間上位もあり得ますね。

瀬古:5区の1年生、若林宏樹選手は上れるのかな?

上野:若林選手が凄く強いって選手間の情報で聞きました。だから1年生だけど普通にメンバーに入っている。

瀬古:そうか!強いんだ!でも青学はおそらく往路で負けてもいいと思っていますよ。

上野:最初から来ることはないです。2区で離されますし。下手をすると2区で東京国際大のイェゴン・ヴィンセント選手と1分半から2分離される。

瀬古:そうだね、1分半。駒澤大の田澤廉選手と1分だね。だから原晋監督も復路で首位に立って総合優勝を狙っていると思いますよ。

上野:でも5区の若林選手で逆転を狙っているかも。

瀬古:うまくいけば、そうだね。

上野:この布陣だと5区でトップに立って、そのまま逃げ切る完全優勝パターンもゼロではないと思います。
 
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