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モータースポーツ

角田裕毅、今季の収穫に挙げたのは「レースウィークでの自信と――」。F1公式サイトで「ベストルーキー」に選出されなかった理由は!?

THE DIGEST編集部

2021.12.31

浮き沈みの激しいルーキーイヤーを経て、角田が目指すのは?(C)Getty Images

浮き沈みの激しいルーキーイヤーを経て、角田が目指すのは?(C)Getty Images

 今季、アルファタウリでF1ドライバーとしてのデビューシーズンを戦った角田裕毅。デビュー戦のバーレーン・グランプリでの9位入賞、最終戦アブダビGPでの4位フィニッシュなど、印象に残る好パフォーマンスを発揮する一方で、経験不足によるミスで多くのチャンスを逸するなど、ルーキーゆえの課題も浮き彫りになった。

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 F1公式サイト『F1.com』では、「今季のベストオーバーテイク10傑」というテーマにおいて、アブダビGPのファイナルラップでメルセデスのヴァルテリ・ボッタスを鮮やかに抜き去った場面が9位で選出されるなど、そのドライビング能力の高さが改めて示されたが、一方でジョリオン・パーマー選出の「ベストルーキー」に、その名は挙げられなかった。ちなみに元F1ドライバーはこの項目でミック・シューマッハーを選考した理由とともに、角田についても以下のように言及している。

「ミックは競争力の劣るハースのマシンで堅実な仕事を果たし、同じルーキーであるチームメイトのニキータ・マゼピンを常に上回るなど、可能な限りのベストを果たした。そんな彼の本当のルーキーとしての競走のライバルはツノダだったが、彼の1年目は少し微妙なものだった。それでも、アブダビの4位など幾つか放った輝きは、彼とチームに対し、来季に向けて自信を与えただろう」
 
 このようにOBから評された角田だが、自身はこの1年を振り返り、収穫について「ドライビングに関しては、自信を得ました。レースウィークにおいて、どのようにアプローチし、どう進歩していくかを学んだことで、自信を身につけることができました」と語り、さらに「あとはソーシャルメディアへの対応も挙げられるかもしれません。それ以外にも多くのことを学びましたが、なかでもこの2つは、僕にとって最も大きなものでした」と語っている(オランダのモータースポーツ専門メディア『RN365』より)。

 なお、今年2月以来、帰っていなかったという日本については、「(コロナ・オミクロン株の感染拡大によって再び入国制限が厳しくなったことで)検疫があって帰国は大変かもしれませんが、それでも楽しみです。久しぶりだし、日本食と友だちが恋しいです」と明かした21歳。「できるだけ休みをとって、新鮮な気持ちで再スタートする必要があります」と、来季に向けて準備も怠らないことを強調した。

 来季より実施されるレギュレーションの大幅な変更が、彼やアルファタウリにとってどのような影響を与えるのかはまだ不明だが、良い形で終わった1年目の経験が2年目の飛躍に繋がることが期待される。

構成●THE DIGEST編集部

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