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ネイサン・チェンが4回転ジャンプ5本構成に挑み、大会6連覇! 2位に17歳マリニン、3位にヴィンセント・ジョウ【フィギュア全米選手権】

THE DIGEST編集部

2022.01.10

6度目の王者に輝いたチェン。演技後には笑顔もあふれた。(C)Getty Images

 現地時間1月9日、テネシー州のナッシュビルにあるブリヂストンアリーナで開催されているフィギュア全米選手権が4日目を迎え、男子シングルのフリースケーティング(FS)が行なわれた。

 ショートプログラム(SP)で115・39点を獲得し、首位スタートを切ったネイサン・チェンは、最終滑走で登場。同大会5連覇中の22歳は、過去にも採用した『ロケットマン』で、4回転ジャンプ5本を組み込んだ構成で演技した。

 冒頭の4回転フリップ+3回転トゥループに続く4回転フリップ(予定では4回転トゥループ)は着氷時に転倒。しかし、その後の4回転サルコー、4回転ルッツ、後半の4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコー、トリプルアクセル、3回転ルッツ+3回転トゥループを着氷した。コレオシークエンスで足が絡まり、再び転倒と珍しいミスもあったが、伸びやかなスケーティングで演技をまとめ、212・63点を獲得。総合328・01点で6連覇を決め、北京五輪への枠も当確とした。

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 2位は、SP3位(103・46点)の17歳、イリア・マリニン。FSでも堂々とした演技を披露した。

 冒頭の4回転ルッツ、4回転トゥループ、トリプルアクセル、4回転サルコーを着氷すると、後半の4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツ+2回転ループ、3回転ルッツ+3回転トゥループも成功。199・02点、総合302・48点で銀メダルを手にした。

 112・78点でSP2位のヴィンセント・ジョウは、フリーで4回転ジャンプ5本の構成で臨んだ。しかし、冒頭4回転ルッツで着氷が乱れ、4回転フリップ、4回転サルコー、4回転トゥループは着氷したものの、後半の4回転ルッツも着氷が乱れ、トリプルアクセル+オイラー+3回転サルコーを降りたあと、締めのトリプルアクセルでも転倒し、スコアは177・38点にとどまった。総合成績は290・16点で、3位でフィニッシュしている。

 4位はSP100・84点を獲得していたジェイソン・ブラウン。冒頭の4回転サルコーは着氷が乱れたが、FS188・94点、総合289・78点で4位に入った。
 
 5位はカムデン・プルキネン(FS170.25点、総合260.41点)、6位にジミー・マー(FS135.36、226.98点)と続いている。

構成●THE DIGEST編集部

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