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ガスリーは引く手あまた、角田裕毅は「シートを失うこともあり得る」!? 契約満了のF1ドライバーの将来を予想!

THE DIGEST編集部

2022.01.21

昨シーズンの終盤戦には好レースを披露した角田。周囲に与えたインパクトは大きいだけに、同僚のガスリーとともに新契約の行方が注目される。(C)Getty Images

昨シーズンの終盤戦には好レースを披露した角田。周囲に与えたインパクトは大きいだけに、同僚のガスリーとともに新契約の行方が注目される。(C)Getty Images

 新シーズンのF1に向け、それぞれ異なる形で準備を進めているドライバーたち。それはもちろん、チャンピオンシップ争いに勝つためだが、契約満了の年の迎えた者たちは、有利な条件での更新、もしく別のチームでの新契約を得るためという目的もあるだろう。
【動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像

 F1専門メディア『planetf1』は、これに該当する10人のドライバーに注目し、彼らの2023年以降の去就を予想。そのなかには、アルファタウリのピエール・ガスリー、そして角田裕毅も含まれている。

 とりわけガスリーは価値が大きくアップしている。2020年にはイタリア・グランプリで初優勝を飾り、昨季は予選でしばしばトップチームのドライバーたちの間に割り込んで上位につけ、決勝でも安定して好パフォーマンスを見せるなど、最も飛躍を遂げたドライバーのひとりとして、同メディアも「2023年にドライバーを探しているチームにとっては、候補リストのトップに掲載される存在」と紹介した。

 ガスリー自身も常々、タイトル争いを狙える環境に身を置くことへの願望を口にしている。同メディアは可能性として、ルイス・ハミルトンが今季(まだ参戦するのか正式に判明していないが……)で引退する場合にジョージ・ラッセルのパートナーとしてのメルセデス入り、そしてセバスティアン・ヴェッテルが同様に現役生活を終える場合にはアストンマーティンのプロジェクトのリーダーとして招聘されると予想している。

 この25歳のフランス人ドライバーには、同国籍のアルピーヌの噂があったものの、エステバン・オコンは2024年までの契約を結んでおり、今季より最年長ドライバー(40歳)となるフェルナンド・アロンソも昨季の好調ぶりからチームの信頼を獲得。そのために少なくとも1年は契約を延長すると同メディアは予想している。

 また、“姉妹チーム”レッドブルへの再昇格は、セルジオ・ペレスの契約が今季限りでありながらも(契約延長を予想されている)、「レッドブルが反対している」とのことから、可能性が低いようである。

 いずれにせよ「引く手あまた」であり、また「素晴らしい契約が待っている」というガスリー。かたや角田は「2022年に結果を残すこと」がF1に留まるための絶対条件。その有無によって「シートを確保することも、失うことも、どちらもあり得る」と見られている。そして、同メディアはこうも分析している。

「ルーキーイヤーは期待に応えたとは言えないが、大きな可能性を垣間見せたため、今季、安定感を見せれば、ヘルムート・マルコ顧問はレッドブル・ジュニアチームの育成したドライバーをキープし、さもなければすぐに彼の忍耐力は切れる」

 うまくいった場合はアルファタウリ残留ということだが、ペレスが酷いシーズンを過ごし、なおかつ角田が大飛躍を遂げた場合には、わずかにレッドブル昇格の可能性もあるようだ。しかし、状況によっては移行してきたペレスによって逆にシートを失うということもあり得るとのこと。今季はウィリアムズにシートを得たアレクサンダー・アルボンが1年後にはアルファタウリに復帰(トロロッソ時代)するとの予想もあり、これも日本人ドライバーの去就に影響を与えそうだ。

 その他では、フェラーリのカルロス・サインツがフェラーリ、ニコラス・ラティフィがウィリアムズ、ミック・シューマッハーがハースと、それぞれ現所属チームと契約を更新すると分析。さらに同メディアは、アルファロメオからデビューする周冠宇について「シート争いのライバルは多く、よほどのインパクトを残さないと厳しい」と指摘し、この中国人初のF1ドライバーには「才能溢れる育成ドライバーのテオ・プルシェールにシートを奪われる」という厳しい展望を示している。

構成●THE DIGEST編集部

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