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石川佳純の連覇か、伊藤美誠のリベンジか、それとも…白熱必至の全日本卓球女子シングルスを大展望!

佐藤俊

2022.01.23

昨年は石川(左)と伊藤(右)が決勝で火花を散らした全日本選手権。はたして今年は誰が頂点に立つのか。(C)Getty Images

昨年は石川(左)と伊藤(右)が決勝で火花を散らした全日本選手権。はたして今年は誰が頂点に立つのか。(C)Getty Images

 1月24日から30日まで開催される、2022年全日本卓球選手権大会。卓球日本一を決める大会だが、昨年の東京五輪が終わり、パリ五輪に向けて新たなスタートとして位置づけられる大会でもある。

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 今年の大きな見どころのひとつは、石川佳純が女子シングルスの連覇を達成できるか。そして、誰がそれを阻止するのか、だろう。

 石川は好調を維持している。昨年11月の世界選手権では、シングルス準々決勝で陳夢(中国)にストレート負けを喫し、平野美宇と組んだダブルスも準々決勝で孫穎莎/王曼昱(中国)に3-2と惜敗。「美宇ちゃんが素晴らしい試合をしていたので、もう少し粘っていい試合をしたかった」と試合後にこぼしたが、収穫は大きかった。

 シングルスは、陳夢のロングサービスに苦しめられたが、ダブルスではバックハンドの威力が増した。そこから仕掛けていくフォアハンドのカウンターが鋭く、中国ペアを苦しめた。試合後、「気持ち的にも技術的にも充実して、楽しめました」と語るように、調子が上向いてきた感覚を掴んでいた。

 今大会、石川は昨年の覇者なので、第1ブロックに入っている。
 
 順調に勝ち進めばベスト16で加藤美優と戦い、その試合を乗り越えていくと準決勝で早田ひなと対戦することになる。連覇にはまず、この試合が試練の山になりそうだ。

 石川は2年前、この決勝の舞台で早田に敗れている。同じ左同士だが、長いリーチから繰り出される強烈なドライブに石川は手を焼いた。

 また、早田は東京五輪後、「次のパリ五輪は自分が出場する」という決意を固めた。世界選手権の女子シングルスでベスト16、混合ダブルスと女子ダブルスは準優勝と結果が出始めており、いま一番乗っている選手でもある。

 昨年大会では5年ぶり5度目の優勝を飾り、自信を取り戻した石川。

 若い世代に勝てないのではないかと思った中でのこの結果は、彼女の支えになった。連覇への挑戦権は石川にしかなく、そのなかで今回、優勝をすれば、その価値は伊藤美誠や早田、平野らのレベルが昨年以上に高くになっている分、より輝かしく、自分への自信もさらに深まるだろう。
 
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