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元五輪王者が羽生結弦&チェンの“金メダル確定”を否定!ダークホースの3選手には宇野昌磨&鍵山優真の名前も

THE DIGEST編集部

2022.01.29

北京五輪を制するのは誰か?羽生結弦(左)でもネイサン・チェン(右)でもないとウルマノフ氏は言う。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)/Getty Images

 五輪3連覇がかかるフィギュアスケート男子シングルの羽生結弦。世界的な偉業に挑む27歳には、各国のファンや関係者の期待が日増しに高まっている。

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 だが必ずしも肯定的な意見ばかりではない。1994年リレハンメル五輪で金メダルに輝いたアレクセイ・ウルマノフ氏(ロシア)は、ロシアのニュース専門局『RT』で「ハニュウは3連覇しない」と断言している。国際大会が数多く存在するなか、「五輪は全く別の大会だ。実際に選手は明らかに大きなプレッシャーがかかっている」と経験者目線で語った。

 各国のほとんどのメディアにおいて、世界選手権3連覇中のネイサン・チェン(米国)と日本のエースの一騎打ちを予想されている。そのなかで、ウルマノフ氏は、平昌五輪のショートプログラム(SP)で17位と出遅れたチェンを取り上げ、「偉大なチャンピオンでさえ、必ずしも五輪で勝つとは限らない」とコメントする。

 では今五輪で栄光を手にするのは誰になるか。ウルマノフ氏は「恐らく今は誰も予想していない選手がチャンピオンになるでしょ」と言い放ち、ダークホースとして鍵山優真、宇野昌磨、ヴィンセント・ジョウ(米国)の3選手の名前を挙げた。
 
 なかでも「個人的にはショウマ・ウノが表彰台に上ると思う」と平昌五輪の銀メダリストを推挙。その理由については、「彼はついに頭で考えていることを身体でしっかりと表現出来るようになったみたいだ」と説いた。

 そんなウルマノフ氏は、前人未到のクワドアクセル(4回転半ジャンプ)を挑戦意欲を示す羽生の現状をどう見ているだろうか。かつて4回転ジャンプを国際大会で初めて成功させたレジェンドは、「最高レベルのアスリートは少し頭がおかしい」と自虐しながらも、こう続けた。

「みんな覚えているかもしれないけど、エフゲニー・プルシェンコは1つのプログラムで4回転を5本跳ぶことを目標にしていたが出来なかった。ユヅルも同様で成功しないと思うよ」

 大舞台の厳しさを知る名手ならではの意見だ。果たして表彰台のトップの座につくのは誰になるだろうか。男子SPは2月8日、フリースケーティング(FS)は10日だ。

構成●THE DIGEST編集部

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