きわめて重い処分が下された、と見るべきだろう。
ラグビーを統括する国際団体「ワールドラグビー」の独立紛争委員会は11月7日、スコットランド・ラグビー協会に対してけん責処分を言い渡し、謝罪文の提出と罰金7万ポンド(約945万円)の支払いを命じた。
これは先のラグビーワールドカップ・プール戦、日本対スコットランド戦を前になされた問題発言に対するペナルティーだ。10月11日、超大型の台風19号が日本列島に迫るなか、ワールドラグビーは2日後に横浜で開催予定の同カードが中止になる可能性を示唆。大会前、全出場国が不測の事態に対して中止を受け入れる旨の署名をしていた事実を明かし、あらためて理解を求めた。中止となれば、試合は引き分け扱いとなる。
ところが、引き分けだとプール戦敗退が確定してしまうスコットランド側は承服できない。異議を唱えたのが、スコットランド協会の最高経営責任者(CEO)であるマーク・ドッドソン氏だった。英メディアに向けて、「我々は台風の“巻き添え”となることを良しとしない」とコメントし、中止になった場合は法廷措置に出ると警告。さらに、「世界中のラグビーファンが融通の利かないワールドラグビーに失望している」という発言まで飛び出した。
ワールドラグビーはすぐさま遺憾の意を表明し、この問題を独立紛争委員会の裁定に委ねると発表。試合はご存じの通り、関係者の尽力によって開催が実現し、日本が28対21でスコットランドを撃破した。
今回の裁定に至った経緯について、ワールドラグビーは次のような声明を発している。
「当時のコメントはいずれもアンフェアで、数十年に一度の巨大で破壊的な台風に備える日本の人びとに対する配慮に欠け、不適切かつ不当なものだったと考える。そして、ゲームをも貶めるものだった。よってSRU(スコットランド協会)はワールドラグビーとラグビーワールドカップ・リミテッドに対して意義ある謝罪文書を提出し、7万ポンドの罰金を支払うよう求める」
罰金は全額、被災者支援の機関に寄付されるという。
ラグビーを統括する国際団体「ワールドラグビー」の独立紛争委員会は11月7日、スコットランド・ラグビー協会に対してけん責処分を言い渡し、謝罪文の提出と罰金7万ポンド(約945万円)の支払いを命じた。
これは先のラグビーワールドカップ・プール戦、日本対スコットランド戦を前になされた問題発言に対するペナルティーだ。10月11日、超大型の台風19号が日本列島に迫るなか、ワールドラグビーは2日後に横浜で開催予定の同カードが中止になる可能性を示唆。大会前、全出場国が不測の事態に対して中止を受け入れる旨の署名をしていた事実を明かし、あらためて理解を求めた。中止となれば、試合は引き分け扱いとなる。
ところが、引き分けだとプール戦敗退が確定してしまうスコットランド側は承服できない。異議を唱えたのが、スコットランド協会の最高経営責任者(CEO)であるマーク・ドッドソン氏だった。英メディアに向けて、「我々は台風の“巻き添え”となることを良しとしない」とコメントし、中止になった場合は法廷措置に出ると警告。さらに、「世界中のラグビーファンが融通の利かないワールドラグビーに失望している」という発言まで飛び出した。
ワールドラグビーはすぐさま遺憾の意を表明し、この問題を独立紛争委員会の裁定に委ねると発表。試合はご存じの通り、関係者の尽力によって開催が実現し、日本が28対21でスコットランドを撃破した。
今回の裁定に至った経緯について、ワールドラグビーは次のような声明を発している。
「当時のコメントはいずれもアンフェアで、数十年に一度の巨大で破壊的な台風に備える日本の人びとに対する配慮に欠け、不適切かつ不当なものだったと考える。そして、ゲームをも貶めるものだった。よってSRU(スコットランド協会)はワールドラグビーとラグビーワールドカップ・リミテッドに対して意義ある謝罪文書を提出し、7万ポンドの罰金を支払うよう求める」
罰金は全額、被災者支援の機関に寄付されるという。