いよいよ開幕が目前となった北京冬季オリンピック。多くの競技がスポーツファンの関心を集める中、特に男子フィギュアスケートは、これまでの大会以上に話題が豊富だ。

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　五輪３連覇が懸かる羽生結弦と、世界王者ネイサン・チェンによる金メダル争いは、間違いなく今大会のハイライトのひとつ。また、その両雄の戦いに日本の宇野昌磨、鍵山優真がどう絡むかも大きな見どころとなっている。

　その中でも、やはり主役の座に最も近いのが、羽生結弦であることは間違いないだろう。

　観客を魅了する滑りはもちろん、そのルックスや人柄などにより、多くの人々を惹きつけ、国籍や年代を超えた人気を誇ってきた。過去には、本人不在の大会でも会場に数多くの横断幕などが掲げられたこともある程、世界中に熱狂的なファンが存在していることは周知の事実だ。

　今回の北京大会でも４回転アクセルへの挑戦という注目点もあり、世界中からの期待が寄せられている。

　大会を前にした現在も、すでに海外メディアによる報道のトーンは高い。台湾メディア『Taipei Times』では、羽生の特集を配信。「オリンピックに君臨する氷の王子様」と銘打った記事では、今大会への期待のほか、人間性にも触れている。
  　同メディアは「ユズル・ハニュウのメガワット級のスターパワーを冬季オリンピックで発揮し、彼を慕う『Fanyu』（羽生ファンの呼称）たちに見守られることだろう」と述べており、北京五輪でも極めて高い支持を集めることを予想している。

　さらに「その優雅なスケーティングスタイルと繊細なルックスで、27歳の彼はファンを完全に虜にする」と続け、「ハニュウは、この10年近くトップに君臨してきた」として、人気、キャリア、実力を評した。

　その一方で「大きな注目を浴びているにもかかわらず、ほとんどのインタビューを許可することが無く、ソーシャルメディアの存在感も無い、彼はいまだに謎のような存在だ」との印象も綴られている。

　記事では羽生本人による「オリンピックはエキシビションではなく、勝たなければならない場所」というコメントも掲載されている。力強いその言葉通り、三度、五輪の栄光を掴み取ることはできるだろうか。世界中のファンからの後押しを受け、いよいよ決戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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