２月４日に開幕をする北京五輪。とりわけフィギュアスケート男子シングルの争いが熾烈な争いになると、各メディアが予想を繰り広げている。ロシアメディア『sports.ru』もそのひとつで、アレクセイ・アヴドキン氏、パヴェル・コパチェフ氏、ポリーナ・クルティキーナ氏の３人の記者が、順位予想を行なった。

【アヴドキン記者＆クルティキーナ記者　予想】
１位：ネイサン・チェン
２位：鍵山優真
３位：羽生結弦

【コパチェフ記者　予想】
１位：ネイサン・チェン
２位：羽生結弦
３位：鍵山優真

　３記者とも優勝はチェンで一致した。アヴドキン記者は「チェンはより多くのスキルを持っている。経験、さらにジャンプという武器であり性格というスキルだ」と評すると、コパチェフ記者は「客観的に見て強い」と絶賛。

　世界選手権３連覇、さらに国際大会10戦無敗を誇るチェンだが、今季グランプリ（GP）シリーズ初戦のアメリカ大会ではまさかの３位。３年８か月ぶりにトップの座を明け渡した世界王者に対し、「３年間の連勝記録は絶対的に見えていた」とクルティキーナ記者は評したものの、「五輪シーズンは他シーズンよりも難しい。というのも彼はミスを犯し始め、プログラムを疑い、全米選手権の前の練習では着氷で痛みを感じているようだった」と不安材料を伝えた。
  　世界中のファンやメディアから脚光を浴び続ける羽生。五輪３連覇なれば1928年にギリス・グラフストローム（スウェーデン）以来94年ぶりの偉業だが、コパチェフ記者は「今大会は４回転アクセルに集中している。その技を行なうことで優勝の流れが途切れる」と予想する。

　鍵山が２位と考えるアヴドキン記者は、「急成長を見せており、４回転アクセルで夢中になっているハニュウを打ち負かすだろう。だが今回はチェンが五輪王者になるに違いない」と経験値の低さから金メダルはないと断言。またクルティキーナ記者は、「五輪デビュー戦のカギヤマは緊張に耐えられるか？」と心配している。

　ロシアの記者の予想はどこまで的中するだろうか。チェンを上回るパフォーマンスを日本選手に期待したい。男子シングルSPは２月８日、フリースケーティング（FS）は10日だ。

構成●THE DIGEST編集部

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