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バレーボール

ミラノがペルージャに敗れ連勝ストップ。石川祐希の不調に現地解説は「どうした、何が起きているんだ」

THE DIGEST編集部

2022.02.01

ベストな内容ではなかったもののチーム最多タイの14得点を挙げた石川。(C)Lega Pallavolo Serie A

ベストな内容ではなかったもののチーム最多タイの14得点を挙げた石川。(C)Lega Pallavolo Serie A

 現地時間1月30日、イタリアセリエAで2021-22レギュラーシーズン後半第6節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがホームでシル・セーフティ・ペルージャと対戦。セットカウント1-3(21-25、19-25、25-23、20-25)で敗れ、年明けからの連勝は「5」でストップした。

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 2022年に入りリーグ戦で4戦全勝、さらにコッパイタリアでもクラブ史上初の4強入りを決めて公式戦5連勝中と絶好調の5位ミラノは、目指すトップ4入りの前に立ちはだかる上位勢の筆頭、首位ペルージャとの闘いに臨んだ。現地メディアが“ビッグマッチ”と称したこの対戦に石川は先発で出場した。

 直近のモンツァ戦で今シーズン初のMVP(マンオブザマッチ)に輝いた石川は、守備で試合最初の得点を引き出すと、3枚ブロックを物ともせずにレフトから強打を叩き込む。ペルージャの大黒柱、ウィルフレド・レオン(ポーランド代表)の連続ミスもあり、ミラノは5点リードで第1セット中盤を迎える。しかし、国内3冠を達成した2017-18シーズン以来のスクデット獲得を狙う強豪がオレフ・プロツニスキー(ウクライナ代表)のサーブを起点に反撃を開始する。石川の攻撃がラインを割りサイドアウトを逃したミラノは、以降レセプションに苦しみ7連続失点。逆転でこのセットを奪われてしまう。

 第1セット後半から不安定になっていた石川のパフォーマンスが第2セットに入り急下降。接戦のなか失点に絡む場面が続くとロベルト・ピアッツァ監督は背番号14をベンチに下げる。その後もリズムを取り戻せなかったミラノは2セット目も失った。

 石川は第3セットで開始からコートに戻ると、2連続得点でリードを広げ、さらにレオンのブロックを吹き飛ばす豪快なライト攻撃で追加点を挙げる。キープレーヤーが従来の姿を取り戻したミラノはこのセットを奪取。石川は第4セットでもトスの乱れに上手く対応したフェイントやサービスエースを決めてチームを鼓舞する。自身のサーブで相手守備を崩して同点に持ち込むが、逆転には届かず。ペルージャに連勝更新を阻止される形となった。
 
 石川は、ベストな内容ではなかったもののチーム最多タイの14得点(アタック13、エース1)を記録。90年代にイタリア代表の主力として大活躍し、イタリア国営放送の解説を務めたアンドレア・ルケッタ氏は、勝機があった第1、第2セットで石川らしからぬプレーが続くと、「どうした、何が起きているんだ」と驚いた様子。本来のプレーで第3セット奪取に貢献した得点シーンでは、「イシカワが復活!!」「力強く迷いのないアタックが帰ってきた」とコメントして、2セットダウンに影響した突然の不調を残念がった。

 チャンスがあっただけに悔しい敗戦となったミラノは、気持ちを新たにシーズン終盤へ向けて勝ち点を重ねたいところ。次戦、日本時間2月6日午前2時開始予定の後半第7節でヴェローナ・バレーとのアウェー戦に挑む。

構成●THE DIGEST編集部

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