開会式まであと２日に迫った北京五輪。フィギュアスケート男子シングルは日本のエース羽生結弦と世界選手権３連覇中のネイサン・チェン（アメリカ）の２人の争いになると世界中のメディアは睨んでおり、各媒体が予想合戦を繰り広げている。

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　今回、ロシアメディア『RT』は、1992年アルベールビル大会と1998年長野大会のペアで金メダルに輝いたアルトゥール・ドミトリエフ氏の見解を伝えた。ドミトリエフ氏は「アスリートとして、さらにフィギュアのファンとして私はハニュウを理解している」と前置きしたうえで、「４回転アクセルは彼の助けに全くならないだろう。私の考えだが、他のことに集中する必要がある」と指摘した。

　羽生は昨年12月の全日本選手権で４回転アクセルを試みたが、結果は惜しくも両足着氷に。同氏は、「半回転不足しているので、このままだとトリプルアクセルとして扱われる」とダウングレードによって３連覇の夢が潰えると懸念した。
  　今季こそジャンプミスは目立ったが、ここ数年安定した成績を残すチェンに分があると、同氏は考えているようだ。「ハニュウが失敗しなければチェンと戦える。だけど４回転アクセルを跳ぶならば勝ち目は薄い」と言い、「チェンが五輪でミスなく滑れるかどうかが問題だ」と客観的にコメントする。

　最後に一押しの選手を問われると「でもやっぱりハニュウかな。彼のスケートスタイル、練習アプローチ、熱い心に感銘を受けているので」と日本のエースに期待を寄せた。

　果たして２人の対決はどうなるだろうか。はたまた、この２選手を抑え王者の座を射止める選手が出現するのか。注目の男子シングルSPは２月８日、フリースケーティング（FS）は10日だ。

構成●THE DIGEST編集部

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