現地時間2月5日、イタリアセリエAの2021-22レギュラーシーズン後半第7節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するパワーバレー・ミラノがヴェローナ・バレーとアウェーで対戦。フルセットの末にセットカウント2-3(25-17、15-25、25-19、23-25、21-23)で惜しくも敗れた。
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前節で首位ペルージャを相手に奮闘するも年明けから続いていた連勝が止まった5位のミラノは、レギュラーシーズン終盤に向けて気持ちを切り替えるためにも勝利を挙げたいところ。だが、42歳ラファエル・オリベイラ(元ブラジル代表)の経験豊かなトスワークを軸に、2メートルを越える20~22歳の若手が急成長中の8位ヴェローナに押し切られる形となった。
先発出場した石川は巧みにブロックアウトを狙った一打で試合最初の得点を決め、さらに爽快なパイプ攻撃で序盤にリードを奪う。サーブとブロックが冴えわたったミラノはそのまま得点を重ねて1セット目を先取。第2セットは開始直後と序盤の連続失点が響き落としたが、第3セットに入ると石川が精度の高いレセプションで次々と得点を引き出す。自らもレフトからコート奥へキレのあるクロスを沈めて相手の追い上げを阻止。途中出場したユーリ・ロマノ(イタリア代表)の3連続得点に続き、ブロックでも追加点を挙げる。ミラノは以降も攻撃の手を緩めることなく1セットアップで第4セットを迎えた。
しかし、ヴェローナの采配がミラノを苦しめ始める。得点ランクでペルージャのウィルフレド・レオン(ポーランド代表)を13ポイント上回り現在1位の20歳オポジット、ロック・モジッチ(スロベニア)を残して投入した控えのアウトサイドヒッター2選手が大当たり。劣勢を強いられたミラノは終盤の追い上げで同点とするも逃げ切られフルセットに持ち込まれた。
最終セット、3点リードでコートチェンジを迎えたミラノだったが、ホームのヴェローナがサポーターを味方に猛攻を開始。大接戦のなか背番号14のエースやブロックなどで勝利まであと一歩に近づくが、好機を逃すと再び形勢が逆転。石川の速さを生かした攻撃などで望みをつないだミラノだったが、ヴェローナの5度目のマッチポイントでモジッチが放った強烈なサーブが、それまでほぼ完璧なレセプションを続けていた石川を襲いゲームセット。ミラノは勝点「1」を手にするにとどまった。
16得点(アタック13、ブロック2、エース1)を挙げた石川は、抜群の安定感が際立ったレセプションで返球率76パーセントと非常に高い数字をマーク。白星こそ逃したがレギュラーシーズン残る7試合へつながる好材料を残した。
試合後に石川は、「レセプションに関しては数字も高かったですし、アタックもペルージャ戦よりは修正できたのかなと思っています。まだミスだったり、決められるところで決められていない場面があったので、そこは修正していきたい」とコメント。「終盤の4セット目以降、相手を(勢いに)乗せてしまった」と敗戦の悔しさをにじませた。
ミラノの次戦は日本時間14日午前2時開始予定の後半第8節、11位トップバレー・チステルナとのアウェー戦だ。石川は、「乗せたら良くない相手ですし、ホームでは常に良いプレーをしている」と相手を警戒しつつ、「しっかり勝ち切って、その後はモデナ、ラヴェンナと試合が続くので、まずは来週に向けてしっかり調整していきたい」「今日の試合で出た課題を修正して、次戦に臨みたい」と連敗脱出へ意欲を示した。
構成●THE DIGEST編集部
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前節で首位ペルージャを相手に奮闘するも年明けから続いていた連勝が止まった5位のミラノは、レギュラーシーズン終盤に向けて気持ちを切り替えるためにも勝利を挙げたいところ。だが、42歳ラファエル・オリベイラ(元ブラジル代表)の経験豊かなトスワークを軸に、2メートルを越える20~22歳の若手が急成長中の8位ヴェローナに押し切られる形となった。
先発出場した石川は巧みにブロックアウトを狙った一打で試合最初の得点を決め、さらに爽快なパイプ攻撃で序盤にリードを奪う。サーブとブロックが冴えわたったミラノはそのまま得点を重ねて1セット目を先取。第2セットは開始直後と序盤の連続失点が響き落としたが、第3セットに入ると石川が精度の高いレセプションで次々と得点を引き出す。自らもレフトからコート奥へキレのあるクロスを沈めて相手の追い上げを阻止。途中出場したユーリ・ロマノ(イタリア代表)の3連続得点に続き、ブロックでも追加点を挙げる。ミラノは以降も攻撃の手を緩めることなく1セットアップで第4セットを迎えた。
しかし、ヴェローナの采配がミラノを苦しめ始める。得点ランクでペルージャのウィルフレド・レオン(ポーランド代表)を13ポイント上回り現在1位の20歳オポジット、ロック・モジッチ(スロベニア)を残して投入した控えのアウトサイドヒッター2選手が大当たり。劣勢を強いられたミラノは終盤の追い上げで同点とするも逃げ切られフルセットに持ち込まれた。
最終セット、3点リードでコートチェンジを迎えたミラノだったが、ホームのヴェローナがサポーターを味方に猛攻を開始。大接戦のなか背番号14のエースやブロックなどで勝利まであと一歩に近づくが、好機を逃すと再び形勢が逆転。石川の速さを生かした攻撃などで望みをつないだミラノだったが、ヴェローナの5度目のマッチポイントでモジッチが放った強烈なサーブが、それまでほぼ完璧なレセプションを続けていた石川を襲いゲームセット。ミラノは勝点「1」を手にするにとどまった。
16得点(アタック13、ブロック2、エース1)を挙げた石川は、抜群の安定感が際立ったレセプションで返球率76パーセントと非常に高い数字をマーク。白星こそ逃したがレギュラーシーズン残る7試合へつながる好材料を残した。
試合後に石川は、「レセプションに関しては数字も高かったですし、アタックもペルージャ戦よりは修正できたのかなと思っています。まだミスだったり、決められるところで決められていない場面があったので、そこは修正していきたい」とコメント。「終盤の4セット目以降、相手を(勢いに)乗せてしまった」と敗戦の悔しさをにじませた。
ミラノの次戦は日本時間14日午前2時開始予定の後半第8節、11位トップバレー・チステルナとのアウェー戦だ。石川は、「乗せたら良くない相手ですし、ホームでは常に良いプレーをしている」と相手を警戒しつつ、「しっかり勝ち切って、その後はモデナ、ラヴェンナと試合が続くので、まずは来週に向けてしっかり調整していきたい」「今日の試合で出た課題を修正して、次戦に臨みたい」と連敗脱出へ意欲を示した。
構成●THE DIGEST編集部
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