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ワリエワが団体戦フリーのジャンプで珍しい転倒! それでも達成した圧巻の”五輪初”記録【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.07

演技を終えた後、悔しさを表情に出したワリエワ。 (C)Getty Images

演技を終えた後、悔しさを表情に出したワリエワ。 (C)Getty Images

 現地時間2月7日、北京五輪のフィギュアスケート団体戦3日目が行なわれ、決勝進出したロシアオリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワが、最終種目となる女子フリーに出場した。

 プログラムは今シーズンに通して挑戦してきた『ボレロ』。4回転ジャンプを3本、トリプルアクセルを含む高難度の構成だ。

 15歳のスケーターは、冒頭の4回転サルコー、続くトリプルアクセルを両手上げで着氷。続く4回転トゥループ+3回転トゥループ、3回転ループも軽々とランディング。このまま勢いに乗っていくかと思われたが、3本目の4回転ジャンプとなる冒頭の4回転トゥループで転倒した。

 予定していたコンビネーションのオイラー、3回転サルコーがつけられなかった。しかし、次の3回転フリップを3回転フリップ+オイラー+3回転サルコーにし、ラストの単独予定だった3回転ルッツを3回転トゥループを加えたコンビネーションジャンプにリカバリした。

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 ワリエワは演技後、最後のポーズをとった後にしゃがみ込み、膝を抱えて悔しそうな表情を浮かべた。そんな15歳だが、この演技で女性スケーターとしては五輪史上初となる4回転サルコー、4回転トゥループを成功させ、2度にわたって着氷するという偉業を成し遂げている。

 また、178・92点という高得点を獲得し、これは大きなミスなく終えた2位の坂本花織(148・66点)を30点以上、上回っている。スピン、ステップはレベル4でそろえ、演技構成点でも多くのジャッジが9点以上をつけるという高評価だ。
 
 女子シングルの個人戦は、2月15日にショートプログラム、17日にフリースケーティングが行なわれる。オリンピックデビューとなった団体戦ではROCに金メダルをもたらす原動力となったワリエワは、個人戦に意欲を燃やしているに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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