北京五輪５日目の２月８日、首都体育館にてフィギュアスケート男子シングルのショートプログラム（SP）が行なわれた。３連覇を目指す羽生結弦（ANA）は、95・15点となり、まさかの８位発進となった。

【北京五輪PHOTO】SPでは95・15点！前人未到の4A成功を目指す羽生結弦をチェック！

「序奏とロンドカプリチオーソ」の音楽に身をゆだね、演技がスタート。冒頭の４回転サルコーが、氷の溝にはまって１回転になり、得点が０点となるアクシデントがあった。しかし、その後は４回転トゥループ＋３回転トゥループ、トリプルアクセルを見事に決め、羽生らしい落ち着いた滑りを披露した。

　この27歳のパフォーマンスに対し、プロフィギュアスケーターの織田信成さんが自身のツイッターを更新し、こう評価した。

「羽生くん。不運な部分もあったけど、その後完璧に滑り切った精神力は強過ぎる！フリーは彼の思い描くように楽しくのびのび滑ってほしいな！めちゃくちゃ応援してる」

　２回にわたって投稿し、さらに「靴紐切れるわジャンプ跳び過ぎるわ、お前事前にどうにかしとけやアホかというミスを重ねてきた私にしたら、羽生くんのミスなんて不可抗力でしかないです。だから頑張って」とエールを送った。
  　SP後のインタビューで、羽生は「リンクに立つときは、何も不安な要素もなく、すごく集中しながら出来た」と語り、「サルコーのミスはもうどう仕様もなかった。今考えると、あと１センチずらしておけばということも考えてしまう。やるべきことをやっただけ」と振り返っている。

　10日のフリースケーティング（FP）に向けては、「切り替えてフリー頑張ろうと思う。もう何もこわくない。また穴にハマることだけはやめてくれと祈りながら滑ります」と意気込んだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】スーツ規定違反続出の“茶番劇”に各国から困惑と怒りの声「いつもの測り方じゃない」「説明が無かった」【北京五輪】

【関連記事】「今までで一番おいしくない」韓国代表が選手村での食事に不満を吐露！「家に帰りたい」との声も【北京五輪】

【関連記事】中国にも失格の可能性？各国メディアがショートトラック混合リレーの金メダルに“疑念”「異変の連続だった」【北京五輪】