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新レギュでの横一線スタートで角田裕毅、ミック、アロンソが指摘する自身の優位性とは?

THE DIGEST編集部

2022.02.09

今シーズンより13インチから18インチに変わるタイヤ。はたして新レギュレーションの導入は、レースにどのような影響を与えるだろうか。(C)Getty Images

今シーズンより13インチから18インチに変わるタイヤ。はたして新レギュレーションの導入は、レースにどのような影響を与えるだろうか。(C)Getty Images

 3月に開幕する2022年F1世界選手権では新たなレギュレーションが施行されることで大きな関心を集めているが、なかでも13インチから18インチにサイズが大きく変わるタイヤがレースにいかなる影響を与えるかは非常に興味深いところだ。

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 タイヤサプライヤー「ピレリ」のレーシングディレクターを務めるマリオ・イゾラは、新たなタイヤがいかに機能するかについては、F1に先んじて2020年にこれを導入しているF2での観察が大いに役立ったと認めている(オランダのF1専門メディア『RN365』より)。

「F2はF1ほどパワフルではなく、タイヤへのストレスの度合いも異なる。とはいえ実際のレース中、カーブを走行する際や、トラフィックなど、様々な状況においてタイヤがどのようなパフォーマンスを示すかを見ることができたのは大きかった。タイヤテストでは、本当の状況を見ることはできない。これまで使っていた13インチタイヤとの比較も非常に有意義なものであり、我々はこの2つのタイヤの違いを知ることができた」

 このように、ピレリは実戦における18インチタイヤのデータを手にすることができたが、ドライバーにとってもこのタイヤを履いて走行した経験は活きるだろうか?昨季が閉幕した後、各ドライバーたちは休息を取る間もなく、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで新タイヤでの走行テストを精力的に行ない、アルファタウリの角田裕毅も131周もの長距離を走り込んだものである。

 しかし、このタイヤを使用してフォーミュラカーでの実戦に臨んだ経験があるのは、角田、ハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン、そして今季よりF1にデビューする周冠宇の4人だけである。そして、ミックはこの経験が新シーズンでの戦いにおいて、役に立つかもしれないと期待している(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
 
「F1は2022年より新しいレギュレーションに移行することで、各チームが横一線に近い状況でスタートするよう設定されている。F2では2020年に13インチから18インチに変更されているが、全てが切り替わる今季、少しは有利なスタートを切れるかもしれないし、そうなれば幸いだ」

 角田は昨年の走行テストの後、「テストで使った車は来季のものと同じではないので、どうなるかは分かりませんが、タイヤに関してはF2で18インチを経験しており、それと似たような感じでした。F2での経験を活かせるのは良いことであり、それをとても楽しみにしています」と語っており、こちらもF1の新たな変化を歓迎しているようだ。

 昨季は全てが初物尽くしの中で苦労した昨季のルーキーたちにとって、自身が経験において他ドライバーを上回れることはポジティブなことであり、それがレースにおける優位性に繋がるかどうかが注目される。ちなみに、18インチタイヤの経験者には大ベテランのフェルナンド・アロンソもおり、「WEC世界耐久選手権での経験から、こうしたタイヤのことをとてもよく知っている」として、彼もこの経験を有利なものと考えている。

構成●THE DIGEST編集部

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