フィギュアスケート女子シングルで“絶望”と異名を持つカミラ・ワリエワ（ROC）のドーピング疑惑が浮上している。

　今季からシニアに参戦する15歳は、驚異的なスコアを次々とマーク。昨年12月のロシア選手権では、ISU国際スケート連盟非公認の記録ながら合計283.48点と、自らが塗り替えてきた歴代最高得点を10点以上も上回る記録で優勝。さらに先月に行なわれた欧州選手権ではミスこそあったが、圧巻の演技でタイトルを手にした。

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　怖いもの知らずのワリエワの五輪デビューは、団体戦だった。ショートプログラム（SP）、フリースケーティング（FS）ともに圧巻の演技を見せ、チームに金メダルをもたらしていた。ところが８日の夜に予定していた表彰式が延期に。９日には、ドーピング検査で、この天才少女から禁止されている成分が検出されたと各国メディアが一斉に報じたのだ。
  　これにロシアフィギュアスケート界の大御所タチアナ・タラソワ氏は、英メディア『The Guardian』で「これは真実ではない。非難されているけど、私たち全員クリーンです」と全否定した。

「ロシアのいくつかの報告によると、投与した薬はトリメタジジンであり、狭心症の発作を防ぎ、心臓へ流れる血液の量を増加させる薬」と紹介した英メディア『Inside the games』は、「正確な成分は不明だが、この薬物はパフォーマンスを向上させるものではないという主張もある」と伝える。

　２月15日に始まる女子個人戦に向けて10日公式練習に出席したワリエワ。果たして、天才少女には、どの様な判決を下されるだろうか。世界がその結末に注目する。

構成●THE DIGEST編集部

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