2月10日、北京五輪のフィギュアスケート競技、男子シングルのフリースケーティング(FS)が行なわれた。
ショートプログラム(SP)を105・90点で終え、3位につけていた宇野昌磨は、フリーでステファン・ランビエールコーチが振り付けた『ボレロ』を披露。4回転ジャンプを5本組み込む、宇野にとっての最高難度であり、非常に挑戦的なプログラムを演じた。
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宇野は冒頭の4回転ループはGOE(出来栄え点)3・45点がつく着氷。続く4回転サルコーは1/4回転不足で減点となり、続く4回転フリップも着氷が乱れて減点対象に。しかし続くトリプルアクセルをクリーンにおりると、プログラム後半の4回転トゥループ、4回転トゥループ+2回転トゥループも決め、ジャンプ最後の要素はトリプルアクセル+オイラー+1回転サルコーでまとめた。スピン、ステップはレベル4でそろえ、187・10点を獲得。総合293・00点で、銅メダルを手にした。
平昌五輪で獲得した銀メダル、そして先日の団体戦で獲得した銅メダルに続き、3度目の栄誉。しかし、メダリストが出席する会見での宇野は、全く満足している様子はなかった。
会見で海外メディアの記者に「本当におめでとう。あなたにとってこの功績はどういう意味を持つか? そして、ランビエールコーチからは何か言われたか」と問われると、このように回答している。
「本当にこの4年間、いろんなことがあったなかで、この銅メダルを獲得できたこと、この舞台に自分がもう一度戻ってこれたことを嬉しく思っている。けれど、僕はまだまだ成長し続けたいと思っています。この五輪が僕の最終目標ではないので……僕にとって何が最終目標なのかまだ分からないけれど、今の目標は、成長し続けることです」
宇野はフリーの演技を「素晴らしい状態とは言い難かったけれど、ギリギリだったけれど、耐えた演技ができた」と自己評価している。ただ、「練習でもっと、ネイサンのような安定感を持っていなければ、この演技を悔やむこともしてはいいけないのかなと思う」とも語っており、現時点での挑戦には満足している様子だった。
そして、ランビエールコーチとの話についてはこう述べた。
「ジャンプ以外の部分で、振り付けしていただいた『ボレロ』。今大会では決して良い演技はできなかったなと思う。今大会で唯一の心残りは、このボレロがステファンが満足する、良かったといっていただけるような演技ができなかったことです」
今シーズンは、ミスはあっても、あくまで挑戦することに重きを置いてきた宇野。その姿勢はひとつオリンピックで銅メダルとして結実した。次なる舞台は、世界選手権となる。
構成●THE DIGEST編集部
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「本当にこの4年間、いろんなことがあったなかで、この銅メダルを獲得できたこと、この舞台に自分がもう一度戻ってこれたことを嬉しく思っている。けれど、僕はまだまだ成長し続けたいと思っています。この五輪が僕の最終目標ではないので……僕にとって何が最終目標なのかまだ分からないけれど、今の目標は、成長し続けることです」
宇野はフリーの演技を「素晴らしい状態とは言い難かったけれど、ギリギリだったけれど、耐えた演技ができた」と自己評価している。ただ、「練習でもっと、ネイサンのような安定感を持っていなければ、この演技を悔やむこともしてはいいけないのかなと思う」とも語っており、現時点での挑戦には満足している様子だった。
そして、ランビエールコーチとの話についてはこう述べた。
「ジャンプ以外の部分で、振り付けしていただいた『ボレロ』。今大会では決して良い演技はできなかったなと思う。今大会で唯一の心残りは、このボレロがステファンが満足する、良かったといっていただけるような演技ができなかったことです」
今シーズンは、ミスはあっても、あくまで挑戦することに重きを置いてきた宇野。その姿勢はひとつオリンピックで銅メダルとして結実した。次なる舞台は、世界選手権となる。
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