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「誰もマスターしていない技」平野歩夢のパフォーマンスに米紙が賛辞!引退ホワイトとの関係にも「彼らがホワイトのレガシーだ」

THE DIGEST編集部

2022.02.14

平野は圧巻のパフォーマンスで金メダルを獲得した。(C)Getty Images

平野は圧巻のパフォーマンスで金メダルを獲得した。(C)Getty Images

 北京五輪スノーボード男子ハーフパイプで、日本の平野歩夢が金メダルを獲得した。3度目の五輪でついに頂点を極めるとともに、冬季五輪史上、日本人選手として初めての3大会連続でのメダル獲得という偉業も成し遂げた。

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 金メダル最有力候補として迎えた今大会、2月11日の決勝では、大技「トリプルコーク1440」を1回目、2回目とも決めた。最後のランを前にジャッジに対しての戸惑いがあったと語るも、3回目でも成功させ、実力を見せつけた。

 23歳がようやく掴んだ栄光とともに、今大会では米国のショーン・ホワイトとの関係も大きくクローズアップされている。米紙『The Washington Post』では、北京五輪を最後に現役引退を表明したホワイトの特集記事を掲載し、その中で平野の存在について触れている。

 過去3度の五輪金メダルに輝いているホワイトは、選手生活最後の大会として挑んだ北京で4位という結果に終わった。決勝では、平野や銀メダルを獲得したオーストラリアのスコット・ジェームズが戦いをリードし、最後のランでも逆転することができずメダルには届かなかった。
 
 記事には「ホワイトを超えた次世代選手こそ、彼が残したレガシー(遺産)だ」というタイトルが掲げられており、「かつてはホワイトしか思い描けなかったような未来を、今誰もが見ている。競技におけるそのような進歩こそ、レガシーなのだ」と綴り、スーパースターの功績を称えた。

 その上で「日本のアユム・ヒラノがオーストラリアのライバル、スコット・ジェームズに押されながら、その基準を引き上げた」と平野のパフォーマンスを評し、さらに「彼らは、4年前の平昌でホワイトに挑み、あのハーフパイプ決勝を勝負の場に変えた同じ男たちだ」と、ここまでの戦いを振りかえっている。

 また同メディアは平野について「ホワイトより12歳年下のアユム・ヒラノは、10代の頃、オリンピックのハーフパイプで2つの銀メダルを獲得。そして今、トリプルコーク1440を独壇場として、他の誰もマスターしていない技を手に入れた」と、今大会までの成長への賛辞を述べた。

 長年にわたりスノーボード界の象徴として君臨したショーン・ホワイト。そのホワイトを憧れの存在として追い続け、挑み続けた平野歩夢。両者が相見えた最後の五輪、繰り広げられた戦いではまさに、王者の「遺産」が受け継がれていくことが明確となった。

構成●THE DIGEST編集部

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