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ワリエワ陽性報道の英ジャーナリストに毒殺予告…「薬は飲みましたか?」の質問に露メディア団が激怒する場面も【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.13

団体戦で圧巻の演技を見せたワリエワは、ROCに金メダルをもたらした。(C)Getty Images

 ドーピング疑惑が浮上しているフィギュアスケート界の新星、カミラ・ワリエワ。女子シングルで金メダル筆頭の15歳だが、国際検査機関(ITA)が2月11日、昨年12月に行なわれたロシア選手権で採取した検体から、禁止指定物質であるトリメタジジンが検出されたと発表し、出場に待ったがかかっている。

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 このドーピング陽性を巡る一件により、同大会を取材する世界各国の記者らの間にも重々しい空気が漂っているようだ。英メディア『The Guardian』が報じる。

「『Inside the Games』のダンカン・マッケイ記者とマイケル・パヴィット記者が最初に報じた際に(2月9日)ロシア人の怒りが爆発。この報道は嘘だとメッセージが殺到した」

 パヴィット記者に対しては、殺害予告も届いたという。2006年にロンドンで毒殺されたロシアの元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏の事件を掘り起こし「お茶の中に物質が入ってれば、それは毒薬でしょう」とSNSで挑発された同記者。これに「幸いなことにお茶も飲まないし、ミレニアム メイフェア ホテル(毒殺の現場)は避けます」と返答すると、「何が失敗か知っているようだね。同じ道をたどる準備しておけ」と衝撃のメッセージが返ってきたのだ。
 
 そして11日のITAの発表後に、英国ジャーナリストがワリエワ本人に対し「クリーンですか?薬は飲みましたか?」と尋ねた。ワリエワはこれに回答しなかったが、質問した英国ジャーナリストはロシアのメディア関係者に囲まれ、「15歳の子どもに対する質問として不適切」と罵られたという。

 さらに、この件がロシアのメディアに掲載されると、英国ジャーナリストは再び罵倒の嵐に見舞われた。なかには「ロシアの記者はあなたをズタズタに引き裂ける!」との脅迫もあったようだ。

 報道陣もピリピリの同件。ワリエワには、果たしてどの様な裁定が下されるだろうか。14日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定次第で、15日から始まる個人戦の出場が決まる。

構成●THE DIGEST編集部

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