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逆転優勝のリンヴィクが明かす小林陵侑の凄み。「1回目でトップに立つと強い」“コバヤスキー”は声援が誤算になったか【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.13

ラージヒルの金メダルはリンヴィク(左)、銀メダルは小林(右)が獲得した。(C)Getty Images

 2月12日、北京五輪スキージャンプ男子個人ラージヒル(ヒルサイズ=140メートル、K点=125メートル)決勝で、日本のエース小林陵侑(土屋ホーム)が合計292.8点で銀メダルを獲得。金メダルには、ノルウェーの23歳マリウス・リンヴィクが輝いた。

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 2本目で逆転を収めたリンヴィクは試合後、「コバヤシは1回目でトップに立つと本当に強い選手。そのため頑張るしかなかったんだ」と米国の日刊紙『The Sacramento Bee』で語った。
 
 2.2ポイント差を追う2位のノルウェー人ジャンパーは、覚悟を決めた2回目に140メートルを記録。すると会場に大きな歓声が上がった。これを耳にした小林は試合後に「歓声が聞こえて緊張した」と明かしている。

 日本のエースは、直後に出番が回ってくる。勝負を決める2本目は、鋭く飛び出すもやや伸び悩み138メートルに。リンヴィクには3.3ポイント届かず合計292.8点と、僅差で敗れた。同ジャンプを下から見守ったリンヴィクも「"コバヤスキー"を見るのは緊張しましたね」とコメントしている。

 日本史上初となる冬季五輪・個人種目2冠のプレッシャーは、やはり相当なものだったのだろう。本人の言葉にもあるように、その緊張感が小林のパフォーマンスに影響したのかもしれない。

 とはいえ、ノーマルヒルの金メダルに続き2つ目のメダルを手にした小林の実力は疑いようのないものだ。次は14日の男子団体で3つ目のメダル獲得を目指す。

構成●THE DIGEST編集部

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