ラグビー

「内なるブレイディを呼び出した!」日本で豪の偉才が繰り出した“オーバースロー”の超ロングパスに英メディアも驚嘆【ラグビー】

THE DIGEST編集部

2022.02.14

近鉄でプレーするクーパー。昨秋、およそ4年ぶりに豪州代表ワラビーズに復帰した。 (C) Getty Images

 ワールドクラスの発想は、観客のみならず世界中をあっと言わせた。

 2月12日、ラグビーのリーグ・ワンのディビジョン2は第4節が行なわれ、近鉄ライナーズと日野レッドドルフィンズと対戦。そこで衝撃のプレーが飛び出した。

 前半開始直後、ピッチ中央でボールを受けた近鉄の10番クエイド・クーパーが、右手で楕円球を掴むと、腕を振りかぶってまさかのオーバースロー。アメリカンフットボールのクオーターバックのような強肩を見せ、見事に左サイドのタッチライン際にパスを通したのである。

 豪州代表75キャップを誇る実力者であるクーパーは、19年から近鉄でプレー。昨秋には代表に復帰し、W杯前回王者の南アフリカを下したチームの原動力となった。

 このプレーに、海外からも驚きの声が相次いだ。英ラグビー専門メディア『Saffas Abroad Rugby』の公式ツイッターは、当該シーンの動画とともに「クエイド・クーパーは、内なるトム・ブレイディを呼び出した」という文面を投稿。先日引退を発表したNFLのレジェンドと重ね合わせている。

【動画】世界も驚嘆した豪戦士のオーバースローパスをチェック
 同じく専門メディアの『RugbyPass』も「ワラビーズの奇才は、NFLのスキルが彼の得意とするところであることを証明した」と驚嘆。「明らかに日本のラグビーを楽しんでいるようだ」と、貫禄のあるプレーぶりを絶賛した。

 クーパー自身も、12日夜に自らのツイッターに動画を投稿し、「スーパーボウルによって今日の私は興奮してしまった。頑張れラムズ」の文言を掲載。日本時間14日午前に迫った全米スポーツ最大の祭典であるアメリカンフットボールの「スーパーボール」から受けた影響を明かすとともに、進出する"贔屓チーム"にエールを送っている。

 普段からセンスあふれるパスワークを見せる司令塔。今後も、ラグビーファンの予想を上回る奇想天外なプレーを見せてくれることだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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