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ラグビー

「日本や南アフリカは必要ない」――元イングランド代表HCが欧州6か国対抗戦に提言。論拠は“ラグビー界の底上げ”?

THE DIGEST編集部

2022.01.31

2019年のワールドカップで世界を沸かせた日本と南アフリカ。彼らに対しては厳しいとも言える指摘が話題となっている。 (C) Getty Images

2019年のワールドカップで世界を沸かせた日本と南アフリカ。彼らに対しては厳しいとも言える指摘が話題となっている。 (C) Getty Images

 北半球最高峰の大会は変革を遂げるのだろうか。

 ラグビーの欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」が2月5日からいよいよ開幕する。アイルランド、イタリア、イングランド、ウェールズ、スコットランド、フランスが、3月19日までの約1か月半にわたって熱い戦いを繰り広げる。

 このラグビー界でもトップクラスのレベルを誇る大会の開幕に先駆け、英紙『Daily Mail』は、元代表選手や指導者を集めた討論会を実施。今季の予想や、その在り方について議論が繰り広げられた。

 あらゆるテーマが語られたなかで話題に上がったのは、下位チームと他の国を入れ替えるプレーオフ導入についてだ。2015年以降勝利の無いイタリアは、いまや最下位が定位置になっており、リーグの競争力低下が懸念されている。

 2003年にイングランドを率い、W杯優勝に導いたクライブ・ウッドワード氏はプレーオフについて賛成を表明。「行うべきである。もしもイングランドが最下位に終わり、昇格を目指すチームに負けたとしたら、私たちが降格するのは当然だろう」と、レベルアップのための入れ替わりの必要性を説いた。
 
 さらに「ヨーロッパの多くの国には、本当の意味でのインセンティブがない。この大会に参加できるというエサを与えなければならない」とも主張。欧州ラグビー全体のレベル底上げのために、新規参戦を認める必要があると持論を展開した。

 一方で、遠方の国々を招くことには反対の様子だ。「南アフリカには来てほしくない。ヨーロッパには成長の可能性があり、日本や南アフリカのような国は必要ない」と、欧州の国々での開催が望ましいとした。

 来年に迫ったW杯、さらにその先へ。国際大会がどのような枠組みで進められていくのか、その行方から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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