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ドイツ銅メダリストの“スーツ違反疑惑”を欧米メディアが指摘!「スキャンダルの香り」「股間部分に多くのゆるみ」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.15

好ジャンプを連発して銅メダルを手にしたガイガー。彼に疑惑がかけられている。(C)Getty Images

好ジャンプを連発して銅メダルを手にしたガイガー。彼に疑惑がかけられている。(C)Getty Images

 ドイツが誇るスキージャンプ界のエースへの“疑惑”が噴出している。渦中の身となったのは、2月12日に行なわれた北京五輪の男子個人ラージヒル決勝で銅メダルを獲得したカール・ガイガーだ。

 今月7日の混合団体でスーツ規定違反による失格者が続出し、審判員の判定が問題視されていた。その余波が収まらぬなかで行なわれた同競技は、スーツ違反者がゼロと無事に終わり、ガイガーも1本目と2本目で138メートルを跳んで銅メダルを手にした。

 しかし、競技後に29歳のジャンパーに疑惑がかけられる。ポーランド・メディア『TVP Sport』のフリップ・チザノフスキ記者が、ガイガーが着用していたスーツの太もも周りに大きなゆとりができていると指摘したのだ。

 これがSNS上で写真とともに拡散されると、ガイガーのメダル獲得に対する疑念が沸騰。ダニール・サドレーフ(ROC)も、「ルールってどうなってんの?」と皮肉交じりに訴えたほどだった。

 無論、海外メディアでも、ガイガーのスーツサイズは議論となっている。そのなかで、惜しくも4位となったカミル・ストッフの母国ポーランドでは、怒りの声も上がっている。スポーツポータルサイト『Sport Onet』は、「違反に値する可能性は大いにある」と訴えた。
 
「チザノフスキ記者が公開した画像を判断するかぎり、ガイガーの着用スーツが明らかに緩いことが分かる。肉眼でも基準値を大幅に超えたサイズだと認識でき、ストッフやコバヤシと見比べれば、全体的な緩さがより明らかになり、スキャンダルの香りがしてくる」

 また、米紙『Spark Chronicles』も、チザノフスキ記者の訴えを報じたうえで「証拠となる写真を見る限り、ガイガーのスーツの股間部分に多くのゆるみが確認できる。彼の服は100%正規のものだったと言えるだろうか?」と、疑問を投げかけた。

 もっとも、審査員側からは違法性がなかったという声が出ている。問題となった混合団体戦でマテリアル・コントローラーを務めたミカ・ユッカラ氏は、ガイガーの競技中の写真を確認したうえで、ポーランド・メディア『na Temat』などの取材で、こう持論を語った。

「これは非常に難しい判断になる。問題の写真で見せている着地姿勢では、おそらくどの選手も多かれ少なかれ、規定をオーバーしているように見えると思う。ただ、スーツの観点だけでみれば、違和感があるにはある」

 はたして、真実は何なのか。しばらくはガイガーに対する疑念は晴れそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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