笑いあり涙ありと様々な感情がぶつかり合い熱戦を繰り広げている北京五輪。２月14日のスノーボードの女子ビッグエアでは、斬新な姿でパフォーマンスを披露したルシール・ルフェーブル（フランス）がファンを大いに盛り上げた。

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　今大会をもって競技生活に終止符を打つことを決めていた26歳は、５日のスロープスタイル予選で膝を痛めた。それでも当初の予定通り14日のビッグエアへ出場した彼女は、虎のコスプレ姿で登場。高難度の技ではなく、パフォーマンスのみに徹したルフェーブルは、カメラ目線で手を振るなど観客を沸かせた。

　そして滑り終えた彼女は「ありがとうスノーボード！愛が全て」と板に書かれたメッセージをカメラへ向け、ファンへ感謝を伝えた。これには米国の日刊紙『The News Tribune』が反応。「スイスのスノーボーダー、ニコラス・フーバーのつなぎの虎衣装を借りて、シンプルなジャンプに華を添えていた」と評した。
  「私は審判に挨拶した」と米放送局『NBC Sports』でジョークを飛ばしたルフェーブルは、「この日のために（フーバー）にプレゼントしてくれないか頼んだ。中国では寅年だから！みんな私と一緒に写真を撮りたがってる」とコメントしたうえで、世界へ向けてこう発信した。

「今、世界では様々な問題が起きていますが、みんなが平和であれば世界はきっと良くなるはず！」

　大舞台でスノーボードの楽しさと平和を伝えた26歳。その願いは世界の多くのファンへ届いたに違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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