宿命のライバル対決は、韓国に軍配が上がった。
現地2月14日に北京五輪・女子カーリングの1次リーグ第6戦、日本vs韓国の一戦が行なわれ、ロコ・ソワーレは5-10で敗北。連勝こそ4で止まったものの4勝2敗で2位の座はキープし、残り3戦での準決勝進出に向けていまだ好位置に付けている。
カーリングの日韓戦となると、藤澤五月vs“メガネ先輩”ことキム・ウンジョンのスキップ対決に注目が集まりがちだ。この日も期待に違わずハイレベルなバトルを繰り広げた両雄だが、ショット成功率ではキム・ウンジョンが圧倒。藤澤の71%に対して90%をマークし、2勝3敗で後がなかったチームを救った。
一方、韓国メディアがキム・ウンジョンと同様に勝利の立役者として絶賛しているのが、セカンドのキム・ヨンミだ。銀メダルに輝いた4年前の平昌五輪ではリードでフル出場し、“メガネ先輩”が幾度となく「ヨンミーーーー!!」と叫んだことで、一躍その名が有名になった30歳である。
しかしながら平昌五輪から2年後、キム・ヨンミは後輩であるキム・チョヒの急成長によってリザーブに回る。ロコ・ソラーレに2連敗を喫した昨年末の世界最終予選でも、今大会が始まってからもリザーブを務め、チームをバックアップしていた。
そんなキム・ヨンミを月曜日の日本戦で抜擢登用したのが、イム・インソプ監督だ。第4戦の中国戦で一度起用されたが、その試合ではショット成功率75%に終わり、両チームを通じて最低の数字となった。敗戦後に「本当に酷くて、アイスにまるで適応できなかった」と反省の弁を述べたキム・ヨンミ。それでも指揮官は「ヨンミは日本戦に滅法強いんだ。あの強靭な精神力は日本戦のようなゲームでこそ強みを発揮するし、なにより相性が良い。過去のデータから見ても彼女が適任だと思った」とスタメン起用を決断する。
この采配が、ものの見事に奏功する。第3エンドで強烈なトリプル・テイクアウトを決めると、第9エンドでは勝利を手繰り寄せるダブル・テイクアウトを達成。韓国メディア『News1』が「ヨンミの鮮やかなショットには、日本の報道陣も記者席で賛辞を贈っていた」と伝えたほどで、テイクアウト成功率は実に88%、ショット成功率も81%と奮起した。
殊勲のキム・ヨンミは「最終予選で連敗したとき、北京五輪の本番ではかならず日本に勝つと信じてやってきた」と語り、「(中国とアメリカに)連敗してチームのムードが最悪になりつつあった。この日本戦に勝てば大きな自信に繋がって、ふたたび浮上できると思っていたから、勝利できて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。
崖っぷちで迎えた日韓戦での快勝劇。その価値は特大で、『News1』は「国民が注目する大一番で、5番目のキムが大活躍を果たして勝利に導いた意味は大きい。ヨンミのファンは多く、リザーブとして献身的に振る舞う彼女の姿を国民はずっと見てきたからだ。残り3試合(スイス、デンマーク、スウェーデンが相手)にすべて勝てば、ベスト4は確実だろう」と論じた。
平昌五輪と同様に、決勝トーナメントで日韓はふたたび相まみえるのか。最新の女子世界ランキングでは、韓国の3位に対して日本は7位。次こそはロコ・ソラーレにリベンジを果たしてほしいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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現地2月14日に北京五輪・女子カーリングの1次リーグ第6戦、日本vs韓国の一戦が行なわれ、ロコ・ソワーレは5-10で敗北。連勝こそ4で止まったものの4勝2敗で2位の座はキープし、残り3戦での準決勝進出に向けていまだ好位置に付けている。
カーリングの日韓戦となると、藤澤五月vs“メガネ先輩”ことキム・ウンジョンのスキップ対決に注目が集まりがちだ。この日も期待に違わずハイレベルなバトルを繰り広げた両雄だが、ショット成功率ではキム・ウンジョンが圧倒。藤澤の71%に対して90%をマークし、2勝3敗で後がなかったチームを救った。
一方、韓国メディアがキム・ウンジョンと同様に勝利の立役者として絶賛しているのが、セカンドのキム・ヨンミだ。銀メダルに輝いた4年前の平昌五輪ではリードでフル出場し、“メガネ先輩”が幾度となく「ヨンミーーーー!!」と叫んだことで、一躍その名が有名になった30歳である。
しかしながら平昌五輪から2年後、キム・ヨンミは後輩であるキム・チョヒの急成長によってリザーブに回る。ロコ・ソラーレに2連敗を喫した昨年末の世界最終予選でも、今大会が始まってからもリザーブを務め、チームをバックアップしていた。
そんなキム・ヨンミを月曜日の日本戦で抜擢登用したのが、イム・インソプ監督だ。第4戦の中国戦で一度起用されたが、その試合ではショット成功率75%に終わり、両チームを通じて最低の数字となった。敗戦後に「本当に酷くて、アイスにまるで適応できなかった」と反省の弁を述べたキム・ヨンミ。それでも指揮官は「ヨンミは日本戦に滅法強いんだ。あの強靭な精神力は日本戦のようなゲームでこそ強みを発揮するし、なにより相性が良い。過去のデータから見ても彼女が適任だと思った」とスタメン起用を決断する。
この采配が、ものの見事に奏功する。第3エンドで強烈なトリプル・テイクアウトを決めると、第9エンドでは勝利を手繰り寄せるダブル・テイクアウトを達成。韓国メディア『News1』が「ヨンミの鮮やかなショットには、日本の報道陣も記者席で賛辞を贈っていた」と伝えたほどで、テイクアウト成功率は実に88%、ショット成功率も81%と奮起した。
殊勲のキム・ヨンミは「最終予選で連敗したとき、北京五輪の本番ではかならず日本に勝つと信じてやってきた」と語り、「(中国とアメリカに)連敗してチームのムードが最悪になりつつあった。この日本戦に勝てば大きな自信に繋がって、ふたたび浮上できると思っていたから、勝利できて本当に嬉しい」と笑顔を見せた。
崖っぷちで迎えた日韓戦での快勝劇。その価値は特大で、『News1』は「国民が注目する大一番で、5番目のキムが大活躍を果たして勝利に導いた意味は大きい。ヨンミのファンは多く、リザーブとして献身的に振る舞う彼女の姿を国民はずっと見てきたからだ。残り3試合(スイス、デンマーク、スウェーデンが相手)にすべて勝てば、ベスト4は確実だろう」と論じた。
平昌五輪と同様に、決勝トーナメントで日韓はふたたび相まみえるのか。最新の女子世界ランキングでは、韓国の3位に対して日本は7位。次こそはロコ・ソラーレにリベンジを果たしてほしいところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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