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「子どもから搾取して栄光を盗んだ」15歳ワリエワのドーピング事件で「不正行為の文化を広めた」ロシアを米メディアが痛烈糾弾!

THE DIGEST編集部

2022.02.17

禁止薬物が検出されたワリエワに対する批判の声は、日増しに強まっている。(C)Getty Images

禁止薬物が検出されたワリエワに対する批判の声は、日増しに強まっている。(C)Getty Images

 昨年12月のロシア選手権で採取した検体から違法薬物が検出され、ドーピング違反が問題となっているロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ。競技前日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定によって競技への参加が許可されることとなったが、これが世界レベルで大きな論争を引き起こしている。

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 この15歳の少女に対する批判もさることながら、未成年の彼女が自己判断でドーピングに手を染めるとは考えにくいため、指導者ら周囲の大人、さらにはロシア・スポーツ界全体に対して、より厳しい目が向けられている。そもそも、今大会で同国の選手たちがROCという形で参加しているのは、2014年ソチ冬季五輪での国ぐるみのドーピングに対する制裁の結果であり、無反省で同じ過ちを繰り返すロシアは、他国から見れば「全く懲りない国」ということになる。
 
 そんなロシアのスポーツに対する姿勢を、アメリカの大手日刊紙『Chicago Tribune』が「ロシアの五輪プレーブック:金メダルのためなら、どんな犠牲を支払ってでも誤魔化す」と刺激的な見出しをつけた記事において、痛烈に批判している。

 同メディアは「フィギュアスケートのワリエワは、北京冬季五輪での喜びのひとつとなるはずだった。優雅な滑りと驚愕の跳躍を見せる15歳のロシア人パフォーマンスは、しかし火曜日の女子ショートプログラムにおいて、大きなアスタリスク(注釈)によって損なわれることとなった。大会前のドーピング検査で陽性となった彼女は競技の継続を許されたものの、審査が確定するまでメダルの授与は保留されるのだ」と綴り、ロシア人少女に同情を示した。

「ワリエワは過去数日間で緊張を強いられショートプログラムでの演技の後には、顔をしかめ、涙を流した。五輪に出場することは、ただでさえ大きなプレッシャーを選手に強いるものだが、15歳の肩には他に、不正行為というスキャンダルという圧力がのしかかり、彼女の状況をさらに悪化させた」
 

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