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「子どもから搾取して栄光を盗んだ」15歳ワリエワのドーピング事件で「不正行為の文化を広めた」ロシアを米メディアが痛烈糾弾!

THE DIGEST編集部

2022.02.17

「ワリエワの人生に関わってきた大人たち、つまりコーチやトレーナーやドクター、その他の関係者、そしてスポーツ当局が彼女を不正への道に導いたと判断された場合、医学や薬学を介して勝利を手にしようとしたことに対する代償は、過酷かつ永続的なものとなる」

「ロシアが五輪で行なった不正の歴史において、アスリートが個人の意思でそれに手を出したことはない」と指摘する同メディアは、「ウラジミール・プーチンの指導下にあるロシアは、不正行為の文化を広めただけでなく、五輪で栄光を手にするための強化薬物の工場を作り上げた」と糾弾。「ソチ冬季五輪でのロシアの国ぐるみのドーピングを誰が忘れることができるだろうか?」として、当時の不正の手口などを紹介した。

 前回の平昌(ピョンチャン)冬季五輪以降、ロシアの選手たちは「ROC」という名で東京夏季五輪、そして今大会に出場しているが、同メディアはこれに対しても否定的であり、こういった形でロシアの参加を認めているIOC(国際オリンピック委員会)の措置を「何もしていないに等しい」と批判する。
 
 ワリエワから検出されたトリメタジジンは血流を改善する心臓薬であり、彼女のサイドはこれを服用する祖父のワイングラスをワリエワが使用したことによるものと訴えているが、同メディアは「ロシアのスポーツ関係者の判断でワリエワに薬を与えることで、15歳の子どもから搾取して五輪の栄光を“盗んだ”」可能性を示唆する。

 いずれにせよ、今回のワリエワに対する特別な措置については「年齢や背景に関係なく、彼女にスケートを許可したことは明らかな間違いだった」と断定し、「これは、禁止薬物の助けを借りず、肉体、頭脳、スピード、勇気だけで競技に臨む全てのアスリートを侮辱するものであり、五輪の理想を取り返しのつかないほどに傷つけている」と指摘している。

構成●THE DIGEST編集部

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