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フィギュア

「本当に見事だ」“皇帝”プルシェンコが坂本花織を称賛!表彰台はロシア勢の独占を予想「ワリエワが金だ」【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.17

華麗かつダイナミックな演技で3位に入っている坂本。そんな日本人にロシアのレジェンドも賛辞を贈った。(C)Getty Images

華麗かつダイナミックな演技で3位に入っている坂本。そんな日本人にロシアのレジェンドも賛辞を贈った。(C)Getty Images

 夢の表彰台へ上がれるのか。21歳の日本人スケーターに世界が熱視線を送っている。

 現地時間2月17日に女子フリースケーティング(FS)が行なわれる。2日前のショートプログラムで、日本の坂本花織は79・84という上々のスコアをマークして3位に食い込んだ。3回転フリップ+3回転トゥループのコンビネーションジャンプも鮮やかに決め、ほぼノーミスの完璧な演技で自己ベストを更新したのである。

 1位のカミラ・ワリエワ(ロシアオリンピック委員会)との差は、2・32と決して小さくはない。しかし、好演技を披露した21歳には、メダル獲得の期待が膨らんでいる。それはレジェンドも感じているようだ。

「十分にメダルを手にできる力はある」。そう力強く太鼓判を押すのは、2006年のトリノ五輪で金メダルを手にしたエフゲニー・プルシェンコだ。ロシア・フィギュアスケート界の“皇帝”は、地元メディア『Sport Express』のコラムで、坂本について次のように記した。
 
「このオリンピックに出ている選手たちでロシア勢以外に取り上げるとするならば、カオリ・サカモトだ。ダブルアクセルは本当に見事だったし、ジャンプはどれも素晴らしい。何よりもスピード感がずば抜けているね。メダルを手にしてもおかしくはない」

 坂本のSPにおける演技のクオリティーをベタ褒めしたプルシェンコ。一方で彼は、「あくまで表彰台はロシアの選手たちだろうね。ワリエワが金、シェルバコワが銀、トゥルソワが銅だ。少なくとも現時点ではそう見える」と母国の精鋭たちを推挙。そして、こう続けた。

「サカモトは3位に食い込めるかどうかってところだ。トゥルソワに5点差をつけているが、サーシャにとってそれは何でもないことだろうからね。彼女のフリースケーティングは4つのジャンプがセットになっている。だから、サカモトとの差を埋めることができるんだよ。全て飛べなくてもメダルには十分だ」

 はたして、ロシア勢の牙城を崩してメダルを手にできるのか。23番滑走となっているFSでの坂本の演技に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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