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「ミホはもっと速く滑れる!」高木美帆を7年間指導した名コーチはレース前に金メダルを確信していた【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.19

7年間タッグを組んだ高木(左)とコーチのデビット氏(右)は、日本のエースの勝利を確信していた。(C)Getty Images

7年間タッグを組んだ高木(左)とコーチのデビット氏(右)は、日本のエースの勝利を確信していた。(C)Getty Images

 2月17日に行なわれた北京五輪のスピードスケート女子1000メートルで金メダルを獲得した高木美帆。悲願の頂点に立った彼女を7年間も支えたオランダ人コーチのヨハン・デビット氏が、レース前の心境を母国紙で明かしている。

 手に汗握る展開だった。11組で登場した金メダル候補だったユッタ・リールダム(オランダ)が11分13秒83と好走したなかで、13組の高木はそれを0秒64も上回りオリンピック記録(1分13秒19)で優勝。ヨーロッパチャンピオンを退けたのである。

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 ライバル国でもあるオランダ最大の日刊紙『De Telegraaf』の取材に応じたデビットコーチは「(高木が)この種目で優勝できなかったらおかしいと思っていた」とコメント。戦前から優勝を確信していた心境を明かすと、「リールダムが滑り終えたとき、ミホはもっと速く滑れると思った。彼女とは7年間一緒に仕事していて、何も言わなくても分かり合える」と語った。
 
 2日前の女子団体追い抜き(パシュート)では、姉の菜那に転倒により銀メダルに泣いた。それも傍で見つめていたデビットコーチは「ミホは責任感が強く、姉を慰めていた」と回想。そして彼女を知り尽くした指導者は、エースの人となりをこう表現した。

「彼女はとても特別な存在。同時に普通の子であり思慮深い面もある。彼女をとても尊敬している」

 今大会、金メダル1つ、銀メダル3つで2018年平昌大会を含めた通算7個を獲得した27歳。日本中の期待を背負った重圧のなかでの戴冠は、文字通り世界ナンバー1スケーターであると証明するものとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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