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「これでセレモニーは中止にならない」――コーチに詰問されて失意のワリエワが、漏らした言葉に露メディアが注目【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.19

ワリエワ(中央)は点数が出た瞬間に泣き崩れ、思わずコーチたちに本音とも言える言葉を漏らした。 (C)Getty Images

 2月17日にフィギュアスケート女子シングルのフリースケーティング(FS)が行なわれ、ショートプログラムで首位に立っていたロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワは、まさかの4位となった。

 FSで披露したのは、今季にシニア世界最高スコアを叩き出したプログラム『ボレロ』。よって誰もが、最終滑走で登場した15歳が手堅くまとめ、金メダルを手にすると考えていた。だが、ドーピング騒動で批判された影響もあったのか、ワリエワはミスを連発して大失速。表彰台すら上がれなかったのだ。
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 競技後には、失意のワリエワをリンク脇で迎え入れたエテリ・トゥトベリーゼコーチが「なぜ戦いを諦めたの?」と詰問した様子が話題を呼んだ。しかし、この話には続きがあったという。「彼女は必死に涙をこらえていたが、本当に泣き崩れたのは、キス&クライで得点が表示された後だった」と伝えた露メディア『sport.ru』は、その舞台裏を描写している。

「得点が発表された後、ワリエワは顔を伏せた。今度こそ涙が抑えきれないようだった。その様子を見守っていたエテリコーチは何かしら話しかけていたが、それを耳にしたワリエワは、『でも、これでセレモニーが中止になることはないんでしょう』と口にしたのだ」

 このFSが行なわれる前日に国際オリンピック委員会および国際スケート連盟は、ワリエワが3位以内に入った場合、ドーピングに関する調査を継続しているため、競技後のセレモニーおよびメダル授与式は実施しないと発表。また、ワリエワが参加し、金メダルを獲得した団体戦のメダル授与式は無期限に延期が決まっていた。

 この決定に想うところがあったのかもしれない。15歳の少女がこれをどんな思いで口にしたのか。「皮肉」と綴るメディアもあれば、「友情」「懺悔」と捉えるメディアもみられてた。だが、真実は本人にしか分からない。

 なお、ワリエワは金曜日に北京を離れ、土曜日の午前中にモスクワに到着すると報じられている。

構成●THE DIGEST編集部

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