北京五輪最終日の2月20日、カーリング女子決勝が国家水泳センターで行なわれ、日本代表のロコ・ソラーレはイギリスに3-10で敗れたが、前回の平昌五輪での3位という最高成績を上回って銀メダルを獲得した。
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前回大会の3位決定戦と同じカードとなった一戦、日本は常に先行を許す苦しい展開の中、第7エンドでビッグエンドを作られて4点を失い、第9エンドにも2失点を喫すると、ここで相手の勝利を認めるコンシードで自ら熱戦に幕を降ろした。
「こんな悔しい表彰式ってあるんだなって思っています」(藤澤五月)、「銀にはなってしまったけど、日本として勝ち取ったメダルと思いました」(鈴木夕湖)と無念さと満足感の両方が窺える日本に対して、国際オリンピック委員会(IOC)はSNSで「銀メダルは日本へ。準決勝(スイス戦)でのスペクタクルなパフォーマンスの後、日本は前回大会の銅メダルから進歩を遂げた。おめでとう」と祝福。また公式サイトでは「より良いチームに決勝で敗れた」としながらも、「素晴らしい五輪の後で銀メダルを手にした」と伝えている。
決勝の得点経過をSNSで逐一報じた世界カーリング連盟(WCF)も「銀メダルおめでとう、日本」と投稿。また世界のメディアでは、米国の放送局『NBC』が「英国と日本はどちらも今大会、同様のプレースタイルで、成功を収めてきた。攻撃的かつ冷静、そして自信を持って試合に取り組んできた。しかし決勝では、英国がプレーのレベルを維持したのに対し、日本はそれができなかった」「日本はオーバースローとオーバーカールに苦しみ、複数のポイントをひとつのエンドで奪うことができなかった」と報じた。
一方で、日本にとってこの成績は「史上最高のものであり、日本のカーリングチームが獲得した2つ目の五輪メダルである」として、この偉業を評価。また、リードの吉田夕梨花の「負けてしまったけど、4年前に立ちたかったアイスに、今まで支えてくれたみんなで乗れました。このチームでファイナルに上がれたことを、結果以上に誇りに思う」「全てに対してとても感謝しています」というコメントも紹介している。
カーリングの専門メディア『Curling Zone』は「困難な北京五輪への道を経て、日本は平昌五輪の同メダルからステップアップを果たした」と綴り、予選、本大会の簡単ではなかった歩みを振り返ったが、専門サイトらしく、早くも3月19日からカナダ・プリンスジョージで開催される『2022年世界女子カーリング選手権』にも言及した(日本からは中部電力が出場予定)。
アメリカの大手紙『The New York Times』は日本が前回3位決定戦のリベンジを英国に許したことを報じるとともに、「日本の力強いパフォーマンスは、東アジアでの同競技への関心の高まりと発展には反映されている」として、日本でのロコ・ソラーレらカーリング選手の人気の高さを紹介した他、韓国でもカーリングのテレビ視聴率が大きく上がっていることなど、少々違った視点で報じてもいる。
同様の見地で日本のカーリングを取り上げたのは、インドの総合ニュースメディア『THE BHARAT EXPRESS NEWS』だ。ロコ・ソラーレの活躍がこのチームの地元である北海道北見市常呂(ところ)町にもたらした恩恵について言及した同メディアは、4年前に同町の全国からの注目度やふるさと納税による税収が大きく上がったこと、それによって良い相乗効果が生まれていることを紹介し、今大会については「選手が金メダルを持ち帰ろうが、銀メダルを持ち帰ろうが、町の勝利であることに変わりはない」と記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
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「こんな悔しい表彰式ってあるんだなって思っています」(藤澤五月)、「銀にはなってしまったけど、日本として勝ち取ったメダルと思いました」(鈴木夕湖)と無念さと満足感の両方が窺える日本に対して、国際オリンピック委員会(IOC)はSNSで「銀メダルは日本へ。準決勝(スイス戦)でのスペクタクルなパフォーマンスの後、日本は前回大会の銅メダルから進歩を遂げた。おめでとう」と祝福。また公式サイトでは「より良いチームに決勝で敗れた」としながらも、「素晴らしい五輪の後で銀メダルを手にした」と伝えている。
決勝の得点経過をSNSで逐一報じた世界カーリング連盟(WCF)も「銀メダルおめでとう、日本」と投稿。また世界のメディアでは、米国の放送局『NBC』が「英国と日本はどちらも今大会、同様のプレースタイルで、成功を収めてきた。攻撃的かつ冷静、そして自信を持って試合に取り組んできた。しかし決勝では、英国がプレーのレベルを維持したのに対し、日本はそれができなかった」「日本はオーバースローとオーバーカールに苦しみ、複数のポイントをひとつのエンドで奪うことができなかった」と報じた。
一方で、日本にとってこの成績は「史上最高のものであり、日本のカーリングチームが獲得した2つ目の五輪メダルである」として、この偉業を評価。また、リードの吉田夕梨花の「負けてしまったけど、4年前に立ちたかったアイスに、今まで支えてくれたみんなで乗れました。このチームでファイナルに上がれたことを、結果以上に誇りに思う」「全てに対してとても感謝しています」というコメントも紹介している。
カーリングの専門メディア『Curling Zone』は「困難な北京五輪への道を経て、日本は平昌五輪の同メダルからステップアップを果たした」と綴り、予選、本大会の簡単ではなかった歩みを振り返ったが、専門サイトらしく、早くも3月19日からカナダ・プリンスジョージで開催される『2022年世界女子カーリング選手権』にも言及した(日本からは中部電力が出場予定)。
アメリカの大手紙『The New York Times』は日本が前回3位決定戦のリベンジを英国に許したことを報じるとともに、「日本の力強いパフォーマンスは、東アジアでの同競技への関心の高まりと発展には反映されている」として、日本でのロコ・ソラーレらカーリング選手の人気の高さを紹介した他、韓国でもカーリングのテレビ視聴率が大きく上がっていることなど、少々違った視点で報じてもいる。
同様の見地で日本のカーリングを取り上げたのは、インドの総合ニュースメディア『THE BHARAT EXPRESS NEWS』だ。ロコ・ソラーレの活躍がこのチームの地元である北海道北見市常呂(ところ)町にもたらした恩恵について言及した同メディアは、4年前に同町の全国からの注目度やふるさと納税による税収が大きく上がったこと、それによって良い相乗効果が生まれていることを紹介し、今大会については「選手が金メダルを持ち帰ろうが、銀メダルを持ち帰ろうが、町の勝利であることに変わりはない」と記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
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