渦中の教え子に“鉄の女”が労いのメッセージを送った。

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　フィギュアスケート女子シングルの金メダル大本命と目されていたカミラ・ワリエワ（ロシアオリンピック委員会＝ROC）にとって、北京大会は失意の五輪デビューとなった。団体戦でトップに立ったものの、その後ドーピング問題が公表され、疑惑が晴れぬまま臨んだ女子シングルはまさかの４位に沈んだのだ。

　２月20日の閉会式終了後には、ROCのコーチを務めるエテリ・トゥトベリーゼ氏が、公式インスタグラムを更新。金メダルのアンナ・シェルバコワ、銀メダルのアレクサンドラ・トゥルソワ、さらにワリエワといった門下生との写真を公開したうえで、今大会の内容を総括している。
  　そのなかで、ワリエワについて「団体競技の五輪チャンピオンであり、我らが小さな星」と書き始めたトゥトベリーゼ氏は、「とても壊れやすい同時に、強いアスリートでもある」とコメント。「カミラに降りかかっている試練は、チーム全体で乗り越えなければならない」と、まだ処分が決定していない今後へ向けて記した。

　また今回の騒動に関しては、「昨日まで微笑んでいた人たちが突如として離れていき、そしらぬ顔で無視し、ジャッカルのように襲い掛かり、あらゆる厳しい尋問を提案する。この状況がいかに明白なことか」と言及。「運命が真実を暴くかのように、こうした人々を我々から遠ざけていくのは、はるかに良いことだ」と締めくくっている。

　精彩を欠いたフリースケーティング（FS）の演技直後には、トゥトベリーゼ氏から「なぜ諦めたの？ 説明しなさい！」と叱責される場面もあったワリエワ。すでに母国のリンクで練習を再開しているというが、はたして今回の騒動から立ち直ることはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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