ラグビー

「二度と行きたくない」薬物所持容疑のラグビー元豪州代表戦士が日本での勾留生活を明かす「人を失望させてしまった」

THE DIGEST編集部

2022.02.28

昨年末に違法薬物所持容疑で逮捕された元NECのブレイク・ファーガソン。彼が当時の過酷な留置場の様子を明かした。(C) Getty Images

 異国の地で、苦しい日々が続いていたようだ。

 現地時間2月27日、英紙『Daily Telegraph』は、元13人制ラグビー豪州代表のブレイク・ファーガソンが、昨年12月の逮捕後初となるインタビューに応じ、日本での29日間にわたる勾留生活の様子を明かした。
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 現在も日本で過ごすファーガソンが騒動に遭ったのは、昨年12月30日という年の瀬だった。同年11月に日本ラグビーのリーグ戦「リーグワン」1部のNECグリーンロケッツ東葛に加入していた31歳だったが、違法薬物所持容疑で逮捕。無論、開幕直前の1月2日に契約を解除された。

 当時について「本当に孤独で退屈だった」と振り返った31歳のウイングは、「もう二度と行きたくない」と独房内の詳細を、次のように語っている。

「家族とも、マネージャーとも連絡が取れず、そこにいたのは僕と英語のできない日本人の男たちだけだった。本を何冊か読んだが、それくらい。食事はごく普通で、背中が痛くなった」

 しかし、「このような状況に陥ったのは自分自身であり、他の誰のせいでもない」と自らの有罪を認める意向も示したファーガソンは、「寛大な処置を願っている。私が責任を負うことが重要」と語った。

 現在の心境として、「怖いわけではないけれど、早く子どもたちに会いたい」と家族への思いを語ったファーガソンは、最愛のパートナーについて「僕は彼女の信頼を取り戻さなくてはいけない。家族だけでなく、多くの人を失望させてしまった」と反省しきりだった。

 3月3日に出廷するというファーガソン。注目される判決は10日後に下される予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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