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バレーボール

石川祐希のミラノが高橋藍のパドヴァを下す!日本人の世界最高峰リーグでの活躍は「非常に価値がある」

THE DIGEST編集部

2022.02.28

石川擁するミラノは、この勝利でプレーオフ進出をほぼ確実にした。(C)Powervolley Milano

石川擁するミラノは、この勝利でプレーオフ進出をほぼ確実にした。(C)Powervolley Milano

 バレーボール男子日本代表の主力、石川祐希と高橋藍がイタリアリーグで両者にとって初となる直接対決に挑んだ。 

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 現地時間2月27日に行なわれたセリエA2021-22レギュラーシーズン後半第10節で実現したこの対決は、石川が所属するパワーバレー・ミラノが高橋の所属先キオエネ・パドヴァとのアウェー戦をセットカウント0-3(18-25、20-25、22-25)で制して完勝。シーズン前半に行なわれた西田有志(トンノカッリポ・ヴィ―ボバレンティア)とのリーグ史上初となった日本人対決に続き、石川に軍配が上がった。 
 
 2シーズン目のミラノで不動の先発メンバーを務める石川はこの試合でも開始から出場。現地解説者が「完璧なコース選択」と絶賛したレフト攻撃や、「素晴らしい!他になんと言えば……」と言葉を失ったバックアタックでセット先取に貢献する。第2セットは、レセプションで得点を演出して中盤にリードを広げる。

 終盤に古巣パドヴァが2連続エースを決めた直後には、ブロックの間を抜く一打で追い上げを阻止する活躍を見せる。セットを連取して迎えた第3セットでは、ワンハンドのディグなど見事な好守を連発して、さらにエースで追加点。ロベルト・ピアッツァ監督が手術のため不在のなか、ミラノが1時間23分の戦いを終始優位に進めて勝点「3」を手に入れ、プレーオフ進出をほぼ確実にした。 
 
 一方、高いレシーブ力が評価され、ここしばらく途中出場で守備強化を担う高橋は、リベロとして出場。五輪でのパフォーマンスやセリエAデビュー戦の豪快弾で、アウトサイドヒッターとしてインパクトを残していただけに意外な起用だったが、ミラノの好調なサーブにやや苦戦しながらもイタリアで自身初のフル出場を戦い切った。なお、パドヴァは日本時間3月13日午前2時開始の後半第12節で、ともに降格圏内にとどまるヴィ―ボバレンティアと残留をかけてホームで対戦する。 
 
 5得点(アタック4、エース1)と控えめながら要所を逃さずチームを支える役割を果たした石川は、2度目の日本人対決を終えて、「西田選手や高橋選手とイタリアでプレーできることは非常に嬉しい。日本人がもっと海外に出てトップチームでプレーし、戦って強くなっていけると良いと思う。改めて、日本人が1人でも多くイタリアの地で活躍するのは非常に価値のあることで、これからの(日本の)バレー界につながっていくことだと思う」とコメント。世界最高峰リーグで7シーズンを過ごしてきた背番号14ならではの視点を明かした。 
 
 ミラノの次戦は、リーグ戦2位のチヴィタノーヴァを倒してクラブ史上初の4強入りを果たしたコッパイタリアの準決勝だ。石川は決勝進出をかけて同3位トレンティーノと激突する大一番に向けて、「ベストパフォーマンスで迎えられるよう、この1週間でしっかり良い準備をしたい。初めての舞台を楽しんで、勝てるように戦いたい」と、さらなる偉業達成へ期待と意欲を覗かせている。注目の試合は、日本時間3月6日午前1時45分から開始される。

構成●THE DIGEST編集部

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