プロボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)とIBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との、WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦が4月9日にさいたまスーパーアリーナで行なわれることが正式決定した。
昨年末に開催予定だったものの、新型コロナウイルスのオミクロン株への水際対策措置により延期となっていた待望のビッグマッチには、はやくも米専門家による試合予想が行なわれているようだ。
米ボクシングサイト『BOXING NEWS 24』ではこの試合に向け、ボクシングコンサルタントのリック・グレイザー氏のコメントを伝えている。
「リョータ・ムラタはゴロフキンに勝つ素晴らしいチャンスがある」と銘打たれている通り、グレイザー氏はこの試合での村田の勝機について見解を示している。
その中で「グレイザーは、ゴロフキンの年齢、リングでの摩耗、運動不足、そして巨額の富のためにハングリーなボクサーの生活を送っていないことなどが重なり、ムラタに負ける可能性があると語っている」と、今回の試合を展望。
さらに、「(ゴロフキンは)2018年のカネロとの再戦以来、彼はハイレベルな相手と戦っておらず、エリートレベルの相手と戦うことから長い間遠ざかっている」と、ゴロフキンの試合勘をウィークポイントと指摘した。
一方で、「36歳のムラタ(16勝2敗13KO)は2019年から戦っていないものの、GGG(ゴロフキン)より若く、キャリア中の消耗も少ない」と、両者の年齢差や村田の経歴にも触れている他、「ムラタは2012年のロンドンオリンピックの金メダリストであり、優れたパンチャーだ。ホームコートのアドバンテージもあり、素晴らしいコンディションで挑むだろう」と、日本での戦いとなる村田の優位性を説いている。
加えて、「年齢や消耗だけでなく、あらゆる要素がムラタに有利に働くと思う。もしムラタが過酷な戦いの末に手を挙げたとしても、私は驚かないよ」と続けた。
また、「もうひとつの問題」としてゴロフキンの生活拠点が米国であることを挙げており、「彼はロサンゼルスのライフスタイルを生きてきた。そういうのは人間を軟弱にする。マーヴィン・ハグラーも言っていた『シルクのベッドシーツに シルクのローブではボクシングの精神状態は保てない』ってね」
世界中から注目を集めるであろうビッグファイト。同階級「最強」との呼び声の高いレジェンドを相手ではあるものの、村田の勝利の可能性も決して小さくはないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】村田諒太が猛烈なラッシュ! 宿敵ブラントを下したTKOシーンをプレイバック
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昨年末に開催予定だったものの、新型コロナウイルスのオミクロン株への水際対策措置により延期となっていた待望のビッグマッチには、はやくも米専門家による試合予想が行なわれているようだ。
米ボクシングサイト『BOXING NEWS 24』ではこの試合に向け、ボクシングコンサルタントのリック・グレイザー氏のコメントを伝えている。
「リョータ・ムラタはゴロフキンに勝つ素晴らしいチャンスがある」と銘打たれている通り、グレイザー氏はこの試合での村田の勝機について見解を示している。
その中で「グレイザーは、ゴロフキンの年齢、リングでの摩耗、運動不足、そして巨額の富のためにハングリーなボクサーの生活を送っていないことなどが重なり、ムラタに負ける可能性があると語っている」と、今回の試合を展望。
さらに、「(ゴロフキンは)2018年のカネロとの再戦以来、彼はハイレベルな相手と戦っておらず、エリートレベルの相手と戦うことから長い間遠ざかっている」と、ゴロフキンの試合勘をウィークポイントと指摘した。
一方で、「36歳のムラタ(16勝2敗13KO)は2019年から戦っていないものの、GGG(ゴロフキン)より若く、キャリア中の消耗も少ない」と、両者の年齢差や村田の経歴にも触れている他、「ムラタは2012年のロンドンオリンピックの金メダリストであり、優れたパンチャーだ。ホームコートのアドバンテージもあり、素晴らしいコンディションで挑むだろう」と、日本での戦いとなる村田の優位性を説いている。
加えて、「年齢や消耗だけでなく、あらゆる要素がムラタに有利に働くと思う。もしムラタが過酷な戦いの末に手を挙げたとしても、私は驚かないよ」と続けた。
また、「もうひとつの問題」としてゴロフキンの生活拠点が米国であることを挙げており、「彼はロサンゼルスのライフスタイルを生きてきた。そういうのは人間を軟弱にする。マーヴィン・ハグラーも言っていた『シルクのベッドシーツに シルクのローブではボクシングの精神状態は保てない』ってね」
世界中から注目を集めるであろうビッグファイト。同階級「最強」との呼び声の高いレジェンドを相手ではあるものの、村田の勝利の可能性も決して小さくはないようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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