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マラソン・駅伝

「無礼すぎる」男子選手優先の中継に海外記者らが不満爆発!選手も同調「平等に報道するルールはないのかな?」【東京マラソン】

THE DIGEST編集部

2022.03.07

日本テレビで中継された東京マラソンが海外では問題視されている。(C)Getty Images

日本テレビで中継された東京マラソンが海外では問題視されている。(C)Getty Images

 3月6日に開催された東京マラソン。男子はエリウド・キプチョゲ(ケニア)が日本国内最高記録となる2時間2分40秒で走破。また日本人トップの鈴木健吾(富士通)も自身が持つ日本記録に迫る2時間5分28秒で走り、日本中が沸いた。

 ただ海外記者や関係者から不満の声が漏れている。白熱した展開が男子で続いたこともあり、日本テレビの中継でほとんど女子が映らなかったからだ。2時間16分2秒で女子大会記録を更新したブリジット・コスゲイ(ケニア)をはじめ、一山麻緒(ワコール)や新谷仁美(積水化学)、サラ・ホール(米国)らが25キロ付近まで国内記録ペースで走っていても、ほとんど触れられず終わったのだ。

 米国専門誌『Runner's World』などで執筆するデビッド・モンティ記者は、「東京マラソンの女子が報道されないのは、全くもって許しがたい」と言及し、「エリート女子はエリート男子と同じぐらい重要なのに、この報道は無礼すぎる」と怒りを爆発させた。
 
 この意見に同国の女子長距離ランナーのアリフィン・トゥリアムクも同調し、「2022年のメジャーマラソン大会で、女子の能力を紹介しないのは失礼だし、凄くガッカリした。メジャーマラソンに男女平等に報道するルールはないのかな?」とコメント。

 さらに元陸上長距離選手で2度五輪に出場したモリー・ハドル氏は「レースでの露出が少なければ、女子スポーツはファンやスポンサーから平等に応援してもらえるわけがない!」とトゥリアムクのコメントに補足するように綴った。

 見どころが満載だっただけに放送局も苦戦を強いられた同大会。それでも世界最高峰「アボット・ワールドマラソンメジャーズ」に認定される東京マラソンの報道は、今後の課題となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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