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「嫌悪感しかない」北京五輪金メダリストがロシア勢の“パラ除外”に猛反発!「彼らは耐えがたい仕打ちを受けた」

THE DIGEST編集部

2022.03.08

北京五輪で3つのメダルに輝いたネプリャエワ。同胞の“パリ除外”に怒りを滲ませた。(C)Getty Images

北京五輪で3つのメダルに輝いたネプリャエワ。同胞の“パリ除外”に怒りを滲ませた。(C)Getty Images

 現地3月3日、IPC(国際パラリンピック委員会)は北京パラリンピックに出場予定だったロシアとベラルーシの代表団を、大会から除外すると発表した。前日には中立的な立場での個人参加を認める裁定を下していたが、急転直下の展開で、大会開幕直前に“締め出し”が確定したのだ。
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 IPCのアンドリュー・パーソンズ会長は「スポーツと政治を混同するべきではない。私はこの原則と価値観に誇りを持っているが、いま、戦争が近づいている状況では不可能となった」と苦しい胸の内を明かし、他国の選手団から相次いで抗議のボイコットを示唆する動きがあったことを明かした。

 除外された選手団は現地3月6日に帰国の途に就き、ロシアの空港では盛大な出迎えが行なわれた。あらためて選手たちや関係者、スポーツ界の大物たちが続々と批判的な意見を発するなか、北京五輪の金メダリストも声を上げている。女子クロスカントリーのROC(ロシア・オリンピック委員会)代表選手、ナタリア・ネプリャエワだ。
 

 4×5キロリレーでの金メダルを含め、北京で3つのメダルに輝いた26歳は、ロシア国営通信社『タス通信』の取材に応え、怒りを滲ませて次のように想いを語った。

「このような事態になってしまって、どんな救いの言葉も選手たちの助けにはならないでしょう。もし自分が同じ立場にあったならと想像するだけで辛い。ロシアのパラリンピック選手たちは、(IPCから)耐えがたい仕打ちを受けたのです。嫌悪感しかありません」(編集部・注/実際に選手本人は「豚のような扱い」という表現を使いましたが、ロシア語での比喩表現のため「耐えがたい仕打ち」と訳しました)

 

 ロシア軍のウクライナ侵攻によって、FIS(国際スキー連盟)もロシアとベラルーシの選手団の国際大会出場を禁止した。ネプリャエワはすでに2021―22シーズンのW杯・女子クロスカントリーで総合優勝を決めており、栄誉あるクリスタル・グローブ(クリスタル性の地球儀を模したトロフィー)を贈られる予定だが、「優勝できたのは嬉しいけど、最後まで出れなかったことへの怒りは消えません」と話した。

構成●THE DIGEST編集部

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