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同じ表彰台に立ったウクライナ戦士も怒り! “Z”マーク着用のロシア選手に「スポーツと政治を混合させた」と嘆き

THE DIGEST編集部

2022.03.13

ロシアの軍事侵攻に胸を痛めながらも、金メダルを手にしたコフトゥン。表彰台の“Z”マーク騒動に何を想うのか。(C)Getty Images

ロシアの軍事侵攻に胸を痛めながらも、金メダルを手にしたコフトゥン。表彰台の“Z”マーク騒動に何を想うのか。(C)Getty Images

 ロシアのウクライナ侵攻が激しさを増すなか、体操選手の“ある行為”が波紋を広げている。現地時間3月6日にカタール・ドーハで開催された、種目別ワールドカップ(W杯)男子平行棒での一幕だ。

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 国際体操連盟(FIG)がロシアとベラルーシ選手の国際大会除外を発表し、それが適用される前の出場機会を得ていたイワン・クリアク(RGF=ロシア体操連盟)は、同種目で銅メダルを獲得。しかし、着用していたユニホームの胸部に、ロシア軍のシンボルで、「勝利」を意味する「Z」マークが貼りつけられていたのだ。

 この一件は各方面で論争を巻き起こした。そのなかで、表彰台の隣に立ったウクライナ人選手も怒りを露わにしている。現地時間3月10日、米専門メディア『International Gymnast Online』が、同種目で金メダルを手にしたイリア・コフトゥンのインタビュー記事を掲載した。
 
 クリアクがつけていた「Z」マークに関して、表彰中も気付かずに、後に写真を見て発見したというコフトゥン。対立する両国の情勢において、「ロシア選手と競い合うのは簡単ではない」としながらも、今大会に向けては「スポーツと政治が切り離されているものだと確信していた」とのことだ。

 しかしながら、今回の振る舞いを見せたクリアクに対しては、「残念ながら、堂々としたスポーツマンシップのある競技力でなく、スポーツと政治が混同した、まったく違うものを見せてしまった」と指摘。その後は「地球の平和を願っている」としたうえで、世界から寄せられるウクライナへの支援に感謝を示した。

 FIGは「(独立機関の)体操倫理財団に懲戒手続きを開始するように求めた」と声明を発表しており、懲戒処分を受ける可能性もあるクリアク。本人は「誰かを傷つけようと思ってやったわけではない。“Z”は“勝利”と“平和”を意味するものだ」と強調していたが、はたしてどうなるか――。

構成●THE DIGEST編集部

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