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「私は心から同情する」米の経済制裁を受ける元五輪金メダリストが“大バッシング”に反応!「ヒステリックな憤怒だ」

THE DIGEST編集部

2022.03.13

世界中から届く批判的な声に対して冷静に反応したナフカ氏。いまや自身も経済制裁の対象者となった。(C)Getty Images

 アメリカのジョー・バイデン大統領は現地時間3月12日、ロシアに対する第2次経済制裁の概要を発表。その対象者リストに、フィギュアスケートの元五輪金メダリストであるタチアナ・ナフカ氏の名が掲載され、欧米メディアが大々的に伝えた。
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 ウクライナ生まれでロシア国籍のナフカ氏は現在46歳。2006年のトリノ五輪・アイスダンスでロマン・コストマロフと組んで金メダルに輝き、世界選手権も2度制しているレジェンドだ。現役引退後の2015年に、政治家で実業家のドミトリー・ペスコフ氏と再婚した。このペスコフ氏はウラジーミル・プーチン大統領の報道官で、懐刀とも言われる要人。モスクワ郊外の大邸宅で妻のナフカ氏ら家族で暮らしており、ナフカ氏だけでも12億円近い個人資産を有していると報じられている。

 当然、ロシア軍のウクライナ侵攻作戦が始まってからも、ナフカ氏はプーチン政権寄りのコメントを発してきた。スポーツ界からのロシア勢締め出しには強い言葉で抗議を続けており、北京パラリンピックでもIPC(国際パラリンピック委員会)のジャッジに不満を露にして、物議を醸している。

 だが今回の経済制裁によって、スポーツ・ファン以外からも大バッシングを浴びる格好となった。公式SNSにはおびただしい数の誹謗中傷メッセージが届いているようで、ナフカ氏は努めて冷静に反応している。「物事は常に変化し、動いています。先を読める者などどこにもおらず、神だけが川の流れの行き着く先を知っているのです」などと前置きし、次のように想いを綴った。

「最近、膨大な数のメッセージに直面しています。単なる憎しみという次元を超え、非現実的な憎悪とでも言えばいいでしょうか。私や私の家族、同胞、そして国そのものに向けたヒステリックな憤怒です。こうした行為に及ぶ人びとに、私は伝えたい。心から同情します、あなたたちは誰もいないところで誰かを犯罪者に仕立て上げようとし、非難することで、世界中にネガティブなものを拡散させているのです」
 

 そしてナフカ氏は、「それでも私はあなたたちを許します。いつか過ちに気づき、心と魂に平穏が訪れることを祈ります」とのメッセージで締めくくった。

 これにはエフゲニー・プルシェンコ氏の妻であるヤナ・ルドコフスカヤ氏が「100%(正しい)!」と反応するなど、ロシア語では好意的な声が相次いで寄せられているが、ナフカ氏が認可したフォロワー以外はコメントを書き込めない設定となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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