３月21日にフランスのモンペリエにて開幕するフィギュアスケートの世界選手権は、「フィギュア大国」のロシアが、軍によるウクライナ侵攻により国際オリンピック委員会（IOC）より除外されると勧告されている。

　先月の北京五輪では団体戦制覇のほか、女子シングルでは金、銀メダル、アイスダンスは銀メダル、ペアは２、３、４位と圧倒的な強さを世界へ示したロシア。だが世界情勢を受け、締め出される可能性が高まっているのだ。

　この状況をふまえて、欧州衛星局『EUROSPORT』は、「女子シングルはロシア勢がいないと弱体化する」と悲観している。

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　同メディアは「カオリ・サカモトとワカバ・ヒグチの日本人コンビに金メダルの扉が開かれた」と、五輪で銅メダルに輝いた坂本花織や、トリプルアクセルを決め５位入賞を果たした樋口新葉を最有力候補に挙げた。他にも「アメリカのカレン・チェンや韓国のユ・ヨン、ベルギーのルナ・ヘンドリックスも候補に挙がるだろう」と展望する。

　もっとも、五輪女王のアンナ・シェルバコワや４位のカミラ・ワリエワら４回転ジャンプを跳ぶ選手が不在となることに、同放送局は「大物を欠く大会」とも位置づけている。

　なお、ロシア選手たちは、同時期に国内でチャンネル・ワン杯（３月24～27日）に参戦予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

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