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「五輪の理念は踏みにじられた」プーチン大統領がスポーツ界の“ロシア排除”に注目発言「品位のマスクを引き裂いた」

THE DIGEST編集部

2022.03.17

スポーツ界の“ロシア排除”に対して、プーチン大統領は強い言葉で私見を述べた。(C)Getty Images

 ついに国家元首も、スポーツ界の"ロシア排除"に対して口を開いた。

 現地時間3月16日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は政府閣僚に向けたオンライン演説で、IOC(国際オリンピック連盟)やFIFA(国際サッカー連盟)、ISU(国際スケート連盟)など各スポーツ連盟が推し進める、ロシアおよびベラルーシ選手団の国際大会からの締め出しに関して、強い言葉とともに不快感を示した。

 北京五輪の閉幕を待って、ウクライナへの侵攻作戦を指示した69歳は「ロシアを拒否しようとして、西側は品位という名のマスクを引き裂いた」と吐き捨て、次のように続けた。

「オリンピックの理念でさえ踏みにじられた。彼らはパラリンピックのアスリートたちを使って、なんら躊躇することなく、恨みを晴らしたのだ。これが"スポーツは政治の外にあるべき"ということなのだろう」
 

 さらにプーチン大統領はあらためて西側の姿勢を厳しく糾弾し、「ウクライナでの軍事作戦はすべて予定通り、成功裏に進んでいる」と強調した。

 BOA(英国オリンピック委員会)のヒュー・ロバートソン会長は、スポーツ界によるロシア排除が「ロシア国民に与える影響は大きい」と指摘。「国民からの支持が低下する可能性を秘めている。プーチン政権にとってきっと大きな痛手となるはずだ」と主張している。

構成●THE DIGEST編集部

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