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前代未聞のスーツ騒動に泣いた高梨沙羅。独メディアはW杯での復活劇に「勝利できると証明した」と絶賛!

THE DIGEST編集部

2022.03.17

北京五輪では個人戦、混合団体戦ともに4位に終わった高梨。(C)Getty Images

北京五輪では個人戦、混合団体戦ともに4位に終わった高梨。(C)Getty Images

 世界中のファンがあっけにとられた瞬間だった。

 先月20日まで開催された北京五輪のスキージャンプ混合団体で失格者が相次いだ。日本の高梨沙羅をはじめ3選手が1本目を飛び終えた直後にスーツ規定違反による失格を告げられた。さらに2本目の後には、2人のジャンパーが加わり、計5名が同じ処分を受けたのだ。

 4年間の集大成を披露する夢の舞台で、あまりにも無残な結果に、本人たちはショックを隠し切れず。高梨は人目をはばからずに涙した。無論、関係者をはじめ世界中のファンやメディアも言葉を失った。

 この不明瞭な審議は物議を醸したが、その後は何事も無かったかのようにW杯8戦が行なわれ、女子ジャンプは今シーズンを終えた。

 そんな激動の今季を総括したドイツ専門メディア『Skispringen』は、同出来事には「前代未聞の事態が発生した」と酷評したうえで、「失格となったカタリナ・アルトハウス(ドイツ)、サラ・タカナシ、アンナ オーディン・ストロム(ノルウェー)の3選手は異常を訴えたが、他の選手は気づかず。マテリアルコントロール責任者審判アグニエシュカ・バチュコフスカは正しいやり方だったと話している」と振り返った。
 
「なぜこのシーズンハイライトとなる大会で突然厳しいチェックが行なわれたのか疑問であると同時に、影響を受けた人々、そしてこの競技にとっても最悪の事態だった」

 失格を受けた高梨をはじめアルトハウスやシリエ・オプセット(ノルウェー)の3名はモチベーションを失ったようで、W杯復帰までに時間を要した。だが日本のエースは、2戦を休んだだけに留まり、復帰初戦でいきなり大会制覇。3月6日のオスロで開催された一戦でも優勝を果たし、歴代最多の通算63勝を挙げ、表彰台記録を113回と伸ばした。

 これには、同メディアは「まだ世界選手権や五輪では個人タイトルには恵まれず、自身の要望に応えることができなかったとしても、今シーズンのジャンプは、勝利できることを証明していた」と称えている。

 長年スキージャンプ界を牽引する高梨。現役続行の行方が注目される彼女は、この先、いかなる決断を下すのか。世界中のメディアがその動向に注目している。

構成●THE DIGEST編集部

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