現地時間3月17日、卓球のWTTシンガポールスマッシュの女子シングルス準々決勝が行なわれ、日本の石川佳純(世界ランク8位)は、東京五輪の金メダリスト陳夢(中国/同2位)にゲームカウント1-3で敗戦。惜しくもベスト4進出を逃した。
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第1ゲームを8-11で落とした石川だったが、第2ゲームは11-9と奪い返し、ゲームカウント1-1に。ところが続くゲームではなんと1点も取れずに0-11と落とすと、これで流れを完全に失って最後は7-11で敗北を喫した。
東京五輪女王のあっぱれな完勝だった。それだけに中国メディアも賛辞を惜しまない。ポータルサイト『捜狐』は、「陳夢は容赦ない攻撃でカスミ・イシカワを打ち負かした」と報じ、とりわけ石川を0点で仕留めた第3ゲームを、「中国にとっては喜ばしいこと」と褒めちぎった。
卓球では“ラブゲーム”、つまり相手を0ポイントに封じてセットを取ることは、礼節を欠く行為という暗黙のルールがあり、これまでは10-0の場面でわざとサーブをミスするなどして、相手への敬意を表してきた。しかし近年このマナーに異変が生じている。
事の発端は、2019年の世界選手権で劉詩ブンと陳夢の中国人対決となった決勝戦だ。劉詩ブンがこれまでの考えを覆し、相手に失礼にならないように全力プレーで挑みタイトルを獲得。この考えに共感した伊藤は、翌年3月のカタールオープンの丁寧との第3ゲームは、最後まで手を抜かず11-0と“ラブゲーム”を生んでいた。
だがこの過去に根に持っている同メディアは「ミマ・イトウにスイープされた復讐した! 最高だ!」と陳夢がやり返したと称えている。もっとも、陳夢は迷いも生じていたようで、そのシーンをこう描写している。
「陳夢はちらっと馬琳コーチを見たが、馬琳コーチは首を横に振った。陳夢は直接攻撃をしなかったがイシカワがミスに泣き11-0となった」
なお、早田ひなも同様に準々決勝で敗れたため、日本女子勢は一人も4強には入れなかった。唯一、男子で宇田幸矢が準決勝へと駒を進めている。
構成●THE DIGEST編集部
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なお、早田ひなも同様に準々決勝で敗れたため、日本女子勢は一人も4強には入れなかった。唯一、男子で宇田幸矢が準決勝へと駒を進めている。
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