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村田諒太の大一番を独メディアが展望!優位予想のゴロフキンは「ムラタはインテリジェントだ」と警戒

THE DIGEST編集部

2022.03.20

ゲンナジー・ゴロフキン戦に挑む村田には、ドイツ専門メディアも注目しているようだ。(C)Getty Images

 大一番が近づいている。

 4月9日に埼玉スーパーアリーナで行なわれるIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と、WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)によるミドル級王座統一戦には、世界中のボクシング・ファンやメディアが高い関心を寄せている。

 統一戦ではあるが、当代屈指のスーパースターであるゴロフキンに対し、村田が挑むという構図が当てはまるだろう。それだけに各国メディアでは試合展開予想のほか、すでに「次」のビッグマッチにも話題が及ぶなど、およそ16か月振りのリングとなる「GGG」(ゴロフキンの愛称)への注目度は絶大だ。

 華々しいキャリアを誇るゴロフキンに対し、世界的な知名度では決して大きくはない村田。そんな36歳の日本人王者の名は、延期となった昨年末の対戦決定当初より、その実力を測る内容の特集が目立ち始めている。いったい村田がどこまで食い下がるかが、大きな焦点となりそうだ。

 そんななかで、ドイツのボクシング専門サイト『Boxen1.com』もこの対戦に注目。日本のボクサーのプロフィールやファイトスタイルの紹介のほか、「リョウタ・ムラタの実力はどの程度なのか? その疑問を解決する」と日本人にとっては興味深い内容をまとめている。
 
 同記事では「リョウタ・ムラタは身長184センチで、リーチの点では多くのミドル級選手より有利だ。72%のKO率を誇り、試合終了のゴングが鳴る前にゴロフキンを追い込む能力を持っていることは確かである」と、村田の優位点を列挙。

 一方で「ムラタにとってゲンナジー・ゴロフキンは、最も経験豊富で強い相手と考えられる。オッズでもゴロフキンが断然有利だ」と断言する同メディアは、2冠王者有利の予想を展開。加えて「この試合に勝利することでサウル "カネロ" アルバレスとの3度目の決闘への切符を手にすることになる」と村田戦以降の試合も見据えている。

 そのうえで、「IBF/IBO世界王者は間もなく対戦する相手に大きな敬意を抱いている」とも記し、ゴロフキンのコメントも掲載。今回の意気込みや村田について「ムラタとはスパーリングをしたことがあるが、彼は非常にインテリジェントなボクサーだと知っている。彼のボクシングは難しく、4月9日に私を倒すためにあらゆる戦いをするだろう」と語っているという。

 警戒心を失うことのないゴロフキンに対し、過酷な戦いを挑む36歳。同階級、世界の頂点に君臨し続けてきた英雄を相手に、「番狂わせ」はみられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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