格闘技・プロレス

相手に抜かりなし! 大物ゴロフキンが村田諒太を「ハイレベルなファイター」と絶賛。「カネロだけじゃない」と警戒も

THE DIGEST編集部

2022.04.01

当代屈指のタフガイと言われるゴロフキン(右)に挑む村田(左)。その拳と拳の会話には世界が熱視線を向けている。(C)Getty Images

 数多の猛者たちと激闘を繰り広げてきた日本人ファイターには、世界屈指のタフガイも警戒心を強めている。来る4月9日にさいたまスーパーアリーナで、WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(帝拳)と2団体王座統一戦を行なうIBF世界同級王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)だ。
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 ボクシング界においては、元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)以来となる大物の来日だ。それほどまでにゴロフキンの実績は傑出している。プロキャリア43試合で41勝(1分け1敗)、そのうち36戦でKO勝ちを収めてきた

 当代屈指のスーパースターに村田が挑む――。その構図が当てはまるだろう一戦には当然、海外メディアも注目している。だが、その多くがやはりゴロフキンの勝利を予想しており、「この試合に勝利することでGGG(ゴロフキンの愛称)は、サウル"カネロ"アルバレスとの3度目の決闘への切符を手にする」(独専門メディア『Boxen1.com』)と、先を見据えるところも少なくない。

 実力や実績を加味すれば、当然の下馬評ではある。だが、絶対優位と見られているゴロフキンに一切の抜かりはない。米メディア『Bleacher Report』の取材に応じたカザフスタンの英雄は「カネロとのライバル関係だけが、私のキャリアを特徴づけているわけではない」と断言。そのうえでハッキリと言ってのけた。

「ちょっと指摘させてほしい。私はタイトル防衛の回数が最も多いんだ。21回だ。それでいて、数々のライバルたちからノックアウトをしているんだよ。それを記憶しているファンも多いだろうし、私もそういう闘いがしたい。手を抜くつもりはない」

 だからこそ、眼前に立ちはだかるサムライを打ち砕く覚悟だ。「ムラタのことは個人的にも知っている。前に一緒にトレーニングをしたことがあるからね」と話すゴロフキンは、警戒心を強めている。

「ムラタは非常にハイレベルなボクサーだ。それは彼のパフォーマンスが十分に物語っている。それでいてオリンピックチャンピオンでもあり、いまやWBAスーパーチャンピオン。そうなったのには正当な理由がある。彼は本当にタイトルを持っているのに値するファイターだよ。私も一切負けるつもりがないけどね」

 一騎当千の兵であるゴロフキンがここまで警戒をしている。それだけに約1週間後に迫った大一番での村田に期待せずにはいられない。

構成●THE DIGEST編集部

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