バンダム級の世界最強となった男には、その座を虎視眈々と狙う猛者たちからの熱視線が注がれている。
11月7日に行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム決勝で、WBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)との一戦に臨んだWBA・IBF王者の井上尚弥は、最終12ラウンドまでもつれた死闘を制して、同階級の頂点に立った。
自身も尊敬してやまないバンダム級の"リビングレ・ジェンド"ドネアを倒した井上は、試合後にアメリカ興行王手のトップランク社との正式契約を発表。今後2試合をアメリカで開催することも決定した。
大手企業との契約を結んだことで、やはり気になるのが、次戦の相手だ。井上自身は7日に弟の拓真を撃破したWBC世界王者のノルディ・ウーバーリへの敵討ちを熱望しているが、すでにチャンプの下へは強敵たちからの"ラブコール"が送られている。
そのなかで、注目を集めているのが、かつてスーパーバンタム級で一時代を築いた名手ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の動向だ。
シドニーとアテネオリンピックのバンタム級で金メダルに輝き、「アマチュア史上最大のレジェンド」と呼ばれた39歳は、2017年12月に2階級上のスーパーフェザー級でワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)にTKO負けを喫し、一時は衰退が不安視されたが、今年6月にWBC世界同級挑戦者決定戦でフリオ・セハ(メキシコ)にTKO勝ちを収め、復活を印象づけていた。
米紙『El nuevo heraldo』によれば、12月3日に、井上のスーパー王者昇格で空位となったWBA世界バンタム級の王座を懸けて、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との一戦に臨むため、マイアミで調整を進めているリゴンドーは、「最高のボクシングを見せる準備は出来ている。今はすごく燃えているし、すぐに自分のところにタイトルを取り戻し、数多くの勝利も手にするだろう」と来る世界戦の必勝を口にしたうえで、ドネアを撃破した井上とのマッチアップを熱望した。
「井上と戦いたいかって? 俺がこの階級にいる理由の一つはそれだ。人々は彼とのファイトを見たがっている。俺自身もオリンピックで2度の金メダルを取った階級にいられて、居心地はいい。もし、やるというのならいつでも準備はできている」
老いてなお、意気軒昂といった様子のリゴンドー。"ジャッカル"の異名を持つ百戦錬磨の戦士が、井上の前に立ちはだかることはあるのか。両者の動向が注目される。
構成●THE DIGEST編集部
11月7日に行なわれたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム決勝で、WBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)との一戦に臨んだWBA・IBF王者の井上尚弥は、最終12ラウンドまでもつれた死闘を制して、同階級の頂点に立った。
自身も尊敬してやまないバンダム級の"リビングレ・ジェンド"ドネアを倒した井上は、試合後にアメリカ興行王手のトップランク社との正式契約を発表。今後2試合をアメリカで開催することも決定した。
大手企業との契約を結んだことで、やはり気になるのが、次戦の相手だ。井上自身は7日に弟の拓真を撃破したWBC世界王者のノルディ・ウーバーリへの敵討ちを熱望しているが、すでにチャンプの下へは強敵たちからの"ラブコール"が送られている。
そのなかで、注目を集めているのが、かつてスーパーバンタム級で一時代を築いた名手ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)の動向だ。
シドニーとアテネオリンピックのバンタム級で金メダルに輝き、「アマチュア史上最大のレジェンド」と呼ばれた39歳は、2017年12月に2階級上のスーパーフェザー級でワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)にTKO負けを喫し、一時は衰退が不安視されたが、今年6月にWBC世界同級挑戦者決定戦でフリオ・セハ(メキシコ)にTKO勝ちを収め、復活を印象づけていた。
米紙『El nuevo heraldo』によれば、12月3日に、井上のスーパー王者昇格で空位となったWBA世界バンタム級の王座を懸けて、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)との一戦に臨むため、マイアミで調整を進めているリゴンドーは、「最高のボクシングを見せる準備は出来ている。今はすごく燃えているし、すぐに自分のところにタイトルを取り戻し、数多くの勝利も手にするだろう」と来る世界戦の必勝を口にしたうえで、ドネアを撃破した井上とのマッチアップを熱望した。
「井上と戦いたいかって? 俺がこの階級にいる理由の一つはそれだ。人々は彼とのファイトを見たがっている。俺自身もオリンピックで2度の金メダルを取った階級にいられて、居心地はいい。もし、やるというのならいつでも準備はできている」
老いてなお、意気軒昂といった様子のリゴンドー。"ジャッカル"の異名を持つ百戦錬磨の戦士が、井上の前に立ちはだかることはあるのか。両者の動向が注目される。
構成●THE DIGEST編集部